40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

発酵食で病気知らず 02 腸内環境 02 免疫システム 02 腸内細菌

さて、「免疫ができた」というときの主人公は、獲得免疫システムです。

主役は血液中を流れる白血球の一種のリンパ球です。

リンパ球にはTリンパ球とBリンパ球の2種類があります。

はしかウイルスに対する戦いでも水ぼうそうウイルスに対する戦いでも、

戦いの主役はリンパ球です。私たちの体の中には約1兆個のリンパ球がありますが、

原理的には1兆個のリンパ球は一つ一つ違った病原体と戦う能力を持っています。

そのため、はしか専用のリンパ球や水ぼうそう専用のリンパ球の数は

とても少ないのです。

新型コロナウイルス専用のリンパ球も私たちは既に持っていますが、

これも同様に数はとても少ないので、直ぐには戦えません。

はしかにかかった人のからだの中でははしか専用のリンパ球が増えます。

その時にBリンパ球ははしかウイルスと戦って無害化する抗体という

タンパク質を作ります。

Tリンパ球ははしかウイルスが感染した

細胞を見つけ出して殺すキラーT細胞に変わります。

これらの武器を用いることで自然免疫システムでは

押さえ込めなかったはしかウイルスを撃退するのです。

そして病気が治った後にも闘病中に数が増えたBリンパ球やTリンパ球、

そして抗体がからだの中に残るので、2度目の感染の際には速やかに対応して、

はしかウイルスを撃退することで発症を抑えるのです。

これが、私たちがはしかに対して「免疫ができた」という状態です。

さて免疫システムと腸内細菌は密接に関わっています。

腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も生息していることが知られています。

体の健康には、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの

善玉菌が占める割合を増やすことが必要です。

善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維を十分にとって、

同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることが大切です。

ヒトの腸管、主に大腸には約1000種類、

100兆個にも及ぶ腸内細菌(腸内細菌叢(そう)や

腸内フローラとよばれます)が生息しています。

ヒトの腸内細菌は、善玉の菌と悪玉の菌、そのどちらでもない中間の菌と、

大きく分けて3グループで構成されています。

これらの菌は互いに密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっています。

腸内細菌の中で一番数が多い菌は中間の菌(日和見菌)で、

次に善玉菌が多く、悪玉菌は少数です。

腸内細菌の種類は個人によって極めて多様で異なり、

さらに食事・在住国などの要因によっても異なるとされています。

また、菌の数は年齢によって増減はあるものの、

菌の種類は一生を通じてほとんど変わらないことも報告されています。

例えば抗生物質の飲用や食中毒では腸内細菌は大きく変動しますが、

時間の経過とともに元に戻るとの報告があります。