40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 194  食べる投資 15 ビタミンD

さまざまな病気の予防として注目されている「ビタミンD」。

意外と知られていないその働きや上手な摂り方を知って、

丈夫な体づくりを目指しましょう。

ビタミンDは、ビタミンAやEと同じ脂溶性のビタミンです。

水に溶けにくく、油脂に溶けやすい性質があります。

食品から得られるビタミンDには、

しいたけなどのきのこ類に含まれるビタミンD2(植物由来)と、

鮭などの魚類や卵などに含まれるビタミンD3(動物由来)があります。

通常ビタミンは、体の中でつくることができないため、

食品などから摂取しなければなりません。

しかし、ビタミンDは、食事だけではなく、日光に当たることによって、

80%~90%を体内でつくることができるという特性があります。

ビタミンDには、「骨を丈夫にする」働きがあります。

体内でビタミンDは、肝臓や腎臓で活性化されて、

腸管からのカルシウムの吸収を促進します。

これにより、血液中のカルシウムの濃度を高めて、

破骨細胞の働きを抑制することで骨を丈夫にし、

骨折を予防すると考えられます。

ビタミンDには、「免疫機能を調節する」働きもあります。

体内に侵入したウイルスや細菌などに対して、過剰な免疫反応を抑制し、

必要な免疫機能を促進します。

このため、かぜやインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの

感染症の発症・悪化の予防にも関与することが分かってきました。

その他、がんや高血圧など、

さまざまな生活習慣病を予防する効果も期待されています。

ビタミンDが不足すると、骨や筋肉が弱くなる傾向があります。

とくに気をつけたいのが、高齢者や肥満の人、更年期をすぎた女性です。


閉経後は、女性ホルモンの分泌量が減り、骨粗しょう症になるリスクが高くなります。

骨粗しょう症により骨がもろくなると、

転倒、骨折リスクが高まり、寝たきりなどの要介護につながるケースもあります。

ビタミンDを摂り、骨や筋肉を丈夫にし、転倒の予防につなげましょう。
また、日照時間が短くなる冬は、インフルエンザの流行時季と一致して、

血液中のビタミンDの濃度も低くなります。ビタミンDを摂取することで、

インフルエンザの罹患率が下がることが、私たちの研究結果から分かっています。

流行前に日光浴や食事などでビタミンDを蓄え、インフルエンザを予防しましょう。

ビタミンDにはD2~D7の6種類があります。

ビタミンD1は発見された後で不純物であったことがわかったため、存在しません。

人がビタミンDを得るには2つの方法があります。

食べ物から摂る方法と、日光を浴びて紫外線にビタミンDをつくってもらう方法です。

 

食べ物由来のビタミンDは、ビタミンD2が植物由来、ビタミンD3が動物由来です。

 

人にとって重要なビタミンDはD2とD3の2つです。

D2とD3の働きは同じといわれていますが、

最近ではビタミンD3の方がD2よりも2倍働きが強いとする意見もあります。

 

ビタミンDの上手な摂り方

 

適度な日光浴

ビタミンDは1日20分程度、日光に当たることで体内でつくることができるので、

散歩やウォーキングなど、外に出る習慣をつくりましょう。

なお、日焼けによるシミやシワが心配なときは、

日焼け止めクリームを塗るとよいでしょう。

 

ビタミンDを多く含む食品

天日干しのしいたけやきくらげ、鮭、いわしなどの魚類、卵黄などに

多く含まれています。

とくにEPADHAも含む魚は、動脈硬化の予防にもなりますので、

毎日の食生活に取り入れるとよいでしょう。