ダイエット研究と評価 15 平成ダイエット史アラカルト 15 一番長生きのダイエット「糖質オフダイエット」を斬る 14 先進国のお手本となったMレポート
この歴史的Ⅿレポートは、
”日本以外”の先進国が健康政策の原典としています。
今、世界から日本食が注目されています。
また、日本国内においても、玄米食(自家精米)や糠漬などの発酵食品が見直されだしました。
敗戦から70年、苦しい貧困の社会圧力は消滅したものの心と体は病むばかりで、
それに付け込むように医療産業が隆盛を極めてきました。
しかしその医療産業全体への国民の不信と懐疑が芽生え始めるとともに、
醗酵食などの伝統的な食生活が見直されだしました。
この傾向はこれから益々進展していくこととなりそうです。
自家製の発酵食品が食卓から消えた日、然し再生の機運が高まっているのです。
Ⅿレポートの冒頭はこうです。
1・炭水化物の摂取量を増やし、摂取エネルギー総量の55%から60%を占めるようにする。
2・脂肪摂取量を摂取エネルギー総量の30%以下にする。
3・摂取脂肪の割合を飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の割合が均等になるようにする。
4・コレステロールの摂取量を1日あたり300mgまでにする。
5・砂糖の消費量を40%減らす。
6・塩分消費量を1日当たり3gにまで減らす。
この目標には
果物、野菜、精白していない穀物、鶏肉、脱脂粉乳、植物性油脂の消費を増やすこと。
また、牛乳、肉、卵、乳脂肪、白砂糖、塩分、脂肪を多く含む食物を減らすと達成するといいます。
この中で1の「炭水化物の摂取量を増やし、
摂取エネルギー総量の55%から60%を占めるようにする」とは、
人間の歯は32本で20本(つまり歯の62.5%)が
穀物用の臼歯からなっているのと同じ%であることと一致します。
そしてⅯレポートは、アメリカ人がしっかり食べるべき食物は、
果物、野菜、未精白の穀物(玄米、黒パン、トウモロコシ、ソバなど)や
鶏肉、スキムミルク、魚、植物油だとし、
控えなければならない食物は、
牛乳、肉、卵、バター、塩、脂肪、砂糖の多く使用されている食物だとしています。
これらはすべて糖質制限食とは真逆の食物です。
Ⅿレポートが正しいことはいうまでもありません。