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ダイエット研究と評価 05 平成ダイエット史アラカルト 05 一番長生きのダイエット「糖質オフダイエット」を斬る 04 認知症、寝たきり続出

2014/02/17週刊現代03

 

忍び寄る「寝たきり」の恐怖—。

自分の足で立つことができなくなった日から、

一体どのような暮らしが始まるのだろうか。

一度失った体力を元に戻すのは容易ではない。

多くの場合、みるみる足腰が衰え、家族やヘルパーの手を借りなければ日常生活が送れなくなる。

食事、入浴など身の回りの世話はもちろん、いずれトイレも自力でできなくなってしまう。

妻や子供におむつを取り替えてもらうのが、もっともつらいと明かす人も多い。

思うようにならない毎日にあなたは絶望し、もう誰とも話したくないと思い始める。

そこまできたら、認知症までまっしぐら。

やがて判断能力がなくなり、家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終える—。

ダイエットが引き金となり、

このような悲惨な終末を迎えることになってはたまったものではない。

だが、これだけでは終わらない。

糖質制限は、他にも寝たきりに繋がる病気を誘発すると言われている。

厚生労働省国民生活基礎調査によると、

65歳以上の高齢者が寝たきりになる直接の原因は、

1位が脳卒中、2位が認知症、3位が衰弱・老衰で、4位が骨折となっている。

血液もドロドロになる実は、寝たきりの原因1位の脳卒中も、

糖質制限ダイエットと深い関わりがあるということが、

最新の医療調査で明らかになった。

実例を見てみよう。

荻原貞雄さん(69歳・仮名)は、現在、半身不随で療養型病院に入院している。

そこに至った原因が糖質制限によるものだったのではないかと語るのは、

荻原さんと長年の付き合いがあるかかりつけ医だ。

「荻原さんは中肉中背で、特に肥満が気になるわけではありませんでした。

一日5kmのジョギングが日課で、運動も十分やっていた。

そのままの生活を続けていても健康に問題はなかったでしょう。

ところが'08年、ブームに乗って糖質制限ダイエットを始めたのです。

荻原さんは半年で6kgも痩せ、かなり細い体つきになっていました。

本人もその変化に非常に満足そうでした」だが、

ダイエット開始から4年目の夏、荻原さんは突然病魔に倒れた。

脳卒中だった「頸動脈の血管エコー検査をしたところ、

ひどい高脂血症が判明。血管の壁が1・8㎜の厚さになっている部分もあった。

重度の動脈硬化が引き起こした脳卒中だったのです」

荻原さんの身に、一体何が起こったのか。かかりつけ医が続ける。

「一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために

脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。

すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。

その結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、

脳梗塞心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです。