40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

超少食実践者 コルナロ語録・解説 01 飽食で早死にした惜しい人材     

【コルナロ語録・01】
私は習慣の力、飲食の不節制がもたらす深刻な影響について長年、痛感してきた。
不節制は飽食につながるのは誰でも認めている。
しかし、社会の通念では、飽食は良いとされ、節制すなわち少食は、
身分が低い者がすることとか、ケチな者の行為とみなされている。
そのために多くの人が飽食に陥っている。そしてその最後は、
もうろくして、廃人同然になっている者がすくなくない。
こうしたことをどのように改善するのか。
それは自然が命じている単純な食生活に戻ることだ。
つまり生命を支える最小限度の量で満足する食習慣を身に着けることである。
飽食はいかなるものでも病気の原因になり、死期を早める。
節度のない飲食が原因で人生の盛りに
この世を去らざるを得なくなった友人を多く目の当たりにしてきた。
彼らは実に人格、才能とも超一流の人物だった。
もし、彼らが生きていたら、この国の輝ける星となったことであろう。
 
(83歳の講和-01「無病法」23-24頁から)
【解説・01】 
コルナロが83歳の時に語った語録の第1回目です。
数百年前にコルナロが語った少食への偏見は、今もみごとに日本で生きています。
私は「2017年滋賀ビジネスニューコンテスト」(略してしがビジコン)に
少食ビジネス展開の事業モデルを藤樹の宿として企画し、提出しました。
そして一次審査は通過し、二次審査の時に審査された方たちの質問を聞いて、
まさにコルナロが指摘しているような強い違和感でした。
つまり少食ではビジネスにならないではないかという冷ややかな視線だったのです。
人生、生きている限り美味しいものをたらふく食べて生きるのが当たり前
という空気が伝わってきました。
ですからこれは落とされるなと思いましたが、その通りでした。
これは滋賀県の審査委員が少食ビジネスの無理解だけではすまされない問題です。
つまり少食を日本は導入しなければ、医療費破産するという国難が目の前にあるにもかかわらず、
たらふく食べなきゃ損という、マインドコントロールにまんまとひっかかっているのです。
この「悪魔の飽食」の連鎖をどのように断ち切ることができるかと
1993年に断食に目覚めてから、藤樹の宿オープンに至るまで、
ちょうど今年の3月で25年目になりますが、断食は厳しい修行ではありません。
断食の本質は少食に移行する喰い改めなのです。
その証言者の一人が、ルイジ・コルナロでし、そして藤樹の宿を運営する私自身なのです。
コルナロはカトリックのクリスチャン(私はプロテスタントです)であり、
聖書にも精通していますので、
クリスチャンの生き様として「超少食」に生きたのです。
しかし、同時代の人々は同じクリスチャンでも飽食に溺れていた人々が大半だったのです。
日本のキリスト教会でも牧師職にある方でかなりの肥満の方がおられます。
理由はお酒、お菓子大好きだそうです。
肥満は病気なのですから、自分の体をコントロールできないで果たして
ほんとうの牧会はできるのでしょうか。
私の友人で、東京大学法学部をトップで卒業し、東京大学神学部から海外に留学し、
きわめて優秀な牧師がかつておられました。
しかし、食のコントロールができず、40歳台の若さで胃ガンで召されてしまいました。
今思うとコルナロの嘆きのような悔しい思いです。
まだこの時は私も断食について全く何も知らなかったからなのです。
私は多くの方に、「超少食」を知っていただき、実践していただくために
何をしなければならないか、残された人生、最大の課題です。
藤樹の宿を立ち上げたのはそのような思いからなのです。