40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ファスティング(断食)で改善可能な症状 15 糖尿病 02

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1・どんな病気か
 
病糖尿病はインスリン作用の不足に基づく慢性の高血糖状態を来す代謝疾患です。
健常者では、空腹時の血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)は110mgdl以下であり、食事をして血糖値が上昇しても、膵臓すいぞうのβベータ細胞からインスリンが分泌され2時間もすると空腹時のレベルに戻ります。インスリン分泌低下あるいはインスリン抵抗性を来すと、食後の血糖値が上昇し、次第に空腹時の血糖値も上昇してきます。
 
 
 
2・原因
 
 1型糖尿病、2型糖尿病、その他の疾患に伴う糖尿病および妊娠糖尿病に分類されます。
 
(1)1型糖尿病
 
 自己免疫異常により、インスリンを合成する膵β細胞が破壊され、インスリンが絶対的に欠乏し、高血糖になります。
遺伝様式は不明ですが、白血球の組織適合抗原のタイプにより発症の危険率が高まります。
812歳の思春期に発症が多くなりますが、幼児や、最近では成人にも発症がみられます。日本の有病率は1万人に約1人です。
 
 
 
(2)2型糖尿病
 
 
 
 糖尿病の98%以上を占め、40歳以降に起こりやすいタイプです。インスリン分泌の低下あるいはインスリン抵抗性によって骨格筋などでの糖の利用が悪くなり高血糖を来します。
2型糖尿病は多因子遺伝で、家族性に起こります。日本での患者数は急激に増加し、最近では50歳以上の人の約10%が2型糖尿病です。
 
 
 
(3)その他の疾患に伴う糖尿病
 
 遺伝子異常が突き止められた糖尿病(MODYミトコンドリア糖尿病)や、糖尿病がほかの疾患や条件(内分泌疾患、膵疾患、肝疾患、ステロイド薬服用)に伴って発症することもあります。
 
(4)妊娠糖尿病(GDM
 
妊娠中には女性ホルモンなどの影響で耐糖能たいとうのうが悪化し、糖尿病になることがあります。
多くは出産後、正常に戻りますが、妊娠糖尿病になった女性は将来糖尿病を発症しやすいので、注意が必要です。
 
 
 
3・症状
 
 1型糖尿病は急激に発症し、ケトアシドーシス(インスリン不足により糖質の利用ができなくなり、脂肪が分解・利用されるため、ケトン体が生産されて血液が酸性になること)になりやすいタイプです。
しかし、ゆっくりと進行する1型糖尿病もあります。
一方、2型糖尿病はゆっくりと発症し、いつから糖尿病になったのかわからないこともあります。
 
高血糖による症状としては、口渇、多飲、多尿、多食、体重減少、体力低下、易い疲労感、易感染などがあります。
尿に糖が多量に排泄され、その甘い匂いで発見されることもあります。
ケトアシドーシスでは、著しい口渇、多尿、体重減少、倦怠感、意識障害などのほかに、消化器症状(悪心おしん・嘔吐、腹痛)が特徴的です。
とくに、呼吸は深くゆっくりしたクスマール呼吸となり、甘酸っぱいアセトン臭があり、最終的には昏睡を来します。
 
 
 
4・検査と診断
 
(1)糖尿病の診断基準
 
 
 
a(1)空腹時血糖値126mgdl以上、(2)75gブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値が200mgdl以上、(3)随時血糖値(来院時に任意の条件下で測定された血糖値)が200mgdl以上、(4)HbA1C6.5%以上(日本の測定値では6.1%以上)のいずれかを認めた場合は、「糖尿病型」と判定します。
別の日に再検査を行い、再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断します。
 
b.糖尿病型を示し、かつ次のいずれかの条件が満たされた場合は、1回だけの検査でも糖尿病と診断できます。
 
5・治療方法
 
 1型糖尿病では、生涯にわたるインスリン治療が必要になります。
2型糖尿病では、過食や肥満、運動不足などの生活習慣の乱れを、食事療法や運動療法で改善することで血糖値は低下します。
食事療法や運動療法のみで不十分な場合には、インスリン分泌を刺激する薬剤やインスリン抵抗性を改善する薬剤、ブドウ糖の吸収を遅らせる薬剤が必要になります。詳しくは、各項目を参照してください。
 
無症状のことも多いのですが、健康診断などで尿糖や血糖が高いと指摘されたら、内科、あるいは糖尿病を専門とする内分泌・代謝科などを受診してください。網膜症のチェックのため、定期的に眼科を受診する必要もあります。
 
 
 
【甲田光雄医師の見解】
 
断食をしますと血糖値がすみやかに改善します。
動脈硬化の進行も食い止められます、ただ血糖値を下げるクスリを服用していたり、インスリンを注射している方は、断食だと急激に血糖値が下がり、低血糖になりやすく、めまい、疲労感を感じます。この場合、毎日、血糖値を測り、薬やインスリンの量を減らしていきましょう。
 
 
 
 
 
藤樹の宿コメント】
 
前回もコメントしましたように長期間、クスリを服用とかインスリンを注射されておられる場合、「藤樹の宿」では、お引き受けできません。
申し訳ありませんが、あくまで「藤樹の宿」では、軽度の糖尿病患者さんしか改善にご協力はできません。
反対に、安易に引き受ける断食道場があれば、その施設を教えていただきたいものです。