断食施設運営 裏話 02 まさか贅沢ばかりな食事をしているのでは
これもある断食施設を運営する上で注意しなければならないのは、運営者が断食の経験がなく、飽食三昧なのは言語道断ですが、ある断食施設らしいですが敷地中に焼き肉料理のかんばしい香りがして、断食している方には最悪の誘惑になっているところもあるとか。
このような飽食に溺れてしまうということがもしあったら、悲しいことです。
これも聞いた話では、断食指導者が、断食の話をしていて、その舌の乾かないうちに、事務所で隠れてお菓子をばりばり食べていた方もおられるようで、そのお菓子はかなりの添加物入りのジャンクフードであったとのこと。
また、なかなか手に入りそうにもない高価な果物を食べた後が明確にわかるような残飯があったとか、ここの断食指導者たちは何をしているのか不信感を持たれることでしょう。細心の配慮が求められます。
しかし、かつては、ドイツの中世時代の修道院では、断食期間中(復活節)、お腹が空いてたまらず、(この期間、飲み物は許可されていたため)パンと同じ成分のビールを開発し、飲みまくったといことです。そこからドイツから始まったビールが世界中に広まったのですから、断食違反した知恵からとんでもないものが発展したのですから皮肉なことです。
ところで私たちの古民家ファスティングでは、このような違反はまったくできません。
なぜなら、一軒の家で生活していますので、ほんとうに生活すべてが、まる見えになりますので、ファスティングに来会される方と同じ食事をしないとすべてばれてしまいます。
ましてや家庭の争いやもめごとなどあれば一発で見え見えになり、来会された方に不愉快な思いをさせることになります。
食生活、家族のすべては見えてしまう農家民宿ならではのファスティングの宿命でしょう。
農家民宿、体験民宿タイプの場合、このように経営者、指導者の裏の裏まで見えてしまいますから、かなりの覚悟です。
今回、私たちは食品衛生法に則り、保健所の検査も受けていますが、衛生面やその清潔さも問われます。
さらに安全面も問われますし、古民家ファスティングの真価が問われます。
しかし、そうした緊張感はありますが、同じ屋根の下での生活なので、ある意味では、来会される方とは、深いつながりもできますし、信頼を崩さない限り、よい人間関係の形成となります。
ただ、濃厚な人間関係を忌避する方もおられますので、節度を求められますから、配慮も必要です。
「古民家ファスティング」として産声をあげたばかりですが、こうした点を踏まえて、私自身が粗食、少食をして、断食も定期的にし、来会される方のお手本をしめして、謙虚に運営していくならば、健康だけではなく、心の安らぎを求めて来られる方への対応もできるのではないかと思います。
まさに「修道院の断食」の心構えで対応していきます。「古民家ファスティング藤樹の宿」でお待ちしています。