40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食指導30年のあゆみ 16 断食施設は危険と隣り合わせ 01

私は26歳から約20年間、保険代理店の仕事をしてきました。

主に生命保険が主体でしたが、当然、生き死にも体験する仕事でした。

私の最初のパートナーは看護師でしたから、

毎日、生き死に遭遇する仕事でそのことをお互いに話しあったものです。

しかし、断食施設をオープンしてから

そのようなことはないだろうと思っていましたが、

実は1995年から約23年間の間に2人の方が、この施設で亡くなられたのです。

まず最初の方ですが、23歳の青年でした。

彼は年末年始の断食聖会に参加した方でした。

この聖会には50名ほどの参加者があって短い期間でしたが、

礼拝堂のある建物の部屋で就寝していたのですが、

朝、起きたら息をしていないと同室の方から電話があり、

当然、救急車を呼び、足助病院に運びましたが、亡くなっていたのです。

酵素断食をしていて3日目の朝のことです。

医師の診断で脳動脈解離で急死したということでした。

関東からご両親が夕方、到着されて分かったのは、

ご両親は中学校の教師で、亡くなった息子さんは親に反発して、

シンナー吸引に走り、悪いグループにも入り、

散々な放蕩三昧の中である方の伝道で、洗礼を受け、教会に通い、

教会の牧師とともに泉の森の聖会に参加していたのです。

もちろん初対面で初めてそのことが分かったのです。

診断した医師の説明でこのような薬物の場合、起こりえる病気だという説明で、

ご両親も納得していただき、遺体を自動車で関東までご両親や牧師と運ばれて、

私たちとは別れました。

後日、牧師が断食に来会され、彼のことを詳しくお聞きして、

教会で告別式をしたこと、この青年の生活様式など詳しくお聞きしました。

この事件で私は断食施設がいかに死と表裏一体であり、

断食施設は危険をともなうものであることを思い知らされたのです。

しかし、この死亡事故の恐怖心から、悪いうわさがはびこり、

翌月から来会者は、三分の一くらいに激減してしまいました。

そして2年後にはスタッフが10人が全員、

退職するという事件にまで発展してしまいます。

つまりキリスト教の断食祈祷院としては、

運営は全く成り立たないことになってしまいました。

それが21世紀を迎えた2000年のことでした。

そしてクリスチャンの来会は全く来ないという事態になり、

このような期間が3年間も続くことになったのです。

この間に私はこのままでは何もしないで

指をくわえて討ち死にしてしうということではなく、

何んとか打破できないを模索をしていました。

そして出版社でもあるパトモス社に出入りしている

コピー機の営業マンに相談したところ、

ホームページ作成している町工場(印刷)を紹介してくれましたので、

キリスト教を前面に出すことがない、サイトを作成して、アップしました。

そして当時、断食祈祷院としての名前であった「泉の森」から

「祈りの家マナ」に名称変更しました。

何しろクリスチャンがほとんど来なくなってしまいましたので、

このサイト作成の会社に「マナちゃん」という

マスコットを作成してもらいアップしたのです。

作成した2003年頃は、まだ断食施設が少なかったこと、

そして何よりも1泊3500円という安さがヒットしたのでしょうか、

狙った通り、ノンクリスチャンの方たちが多く来会されるようになったのです。

そしてかつてあった死亡事故で責任を問われないように

誓約書を弁護士と相談して作成しました。

そのことを明記した来会者カード作成し、

万全を期してノンクリスチャンを受け入れたのです。