40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食指導30年のあゆみ 17 断食施設は危険と隣り合わせ 02  

青年の死亡事故とスタッフたちの退職で

3年間、クリスチャンはほとんど来会者がなく、

ようやくマナちゃんマスコットのホームページが完成し、

運用を開始したところノンクリスチャンの来会が増加しました。

そして礼拝は毎日、未信者向けに伝道集会として開催していましたが、

まさに聖霊の働きでその中からある青年が救われ、

「祈りの家マナ」に献身したいという強い規模なので、引き受けることにしました。

その青年はマクロビアンであり、それを使用した断食道場のスタッフをしたり、

全国の断食施設をいくつも行き、よく断食道場の実態を知っていましたので、

キリスト教施設ではない、断食施設の戦略が分かってきました。

そして全国的に知られた断食施設は、サイト作成だけではなく、

Googleアドワーズなどのサイト広告を出しているということが分かりました。

断食祈祷院の場合、ハーザーやキリスト新聞、クリスチャン新聞など、

紙媒体の広告の主体でしたが、もうそのような時代は終わっていたのです。

そしてネット広告の時代になっていたのです。

ただまだ初期なので

「断食」という単価もワンクリック10円(注・01)という金額でした。

そこでこの青年は簡易ソフトで断食施設のサイトを作成してくれました。

また、断食施設比較サイトも作るということで

「アとイ」で比較サイトの最初に出るようにと

「愛知断食センター」という名前にして、サイトアップしたところ、

1,2ヶ月で電話が鳴りっぱなしの状態となったのです。

その電話の大半が過食症の女性たちで

一体、何が起こったのかと思うほど連日、電話がひっきりなしにあったのです。

そして驚いたことに4月11日に書いたような状態となりました。

そこで報告しましたように9割が過食症若い女性たちだったのですが、

中に重篤の病人もおられて要注意の方も交じっていたのです。

それが2人目の死者となる沖縄から来られた45歳の独身男性で

重篤の糖尿病を患っておられた方でした。

1週間の予定で、最初は水と酵素断食、後半は

マクロビの半断食をしていただくことで引き受けましたが、

やはりこればかりは目を離せません。

そして2番目の妻が豊田市の歯科医院でインプラント手術のために

半日、留守にしなければならなかったのです。

正午ごろ、スタッフがこの方が倒れて起き上がれない状態だということで

すぐさま救急車を呼ぶように手配をして、すぐに戻りました。

足助病院では対応できないという判断で

ドクターヘリを愛知医科大学から来ていただき、そこに運びましたが、

大学病院で死亡されました。

当然、そこで解剖して検査をしましたが、断食が原因ではないことが判明しました。

しかし、私はこのような事故がまたもや起こり、

正直、断食施設の運営はこりごりと思いました。

もし、今後も断食施設を継続するならば、

このような危険な断食方法は絶対にすべきではないと痛感したのです。

私の人生では最大の悔やまれる事故でした。

この時に半日もここを留守にしたことが

このよう事故を起こすことを招いたのだいうことを分かっていたからです。

少なくとも1時間間隔で生存確認をスタッフの命じていたのですが、

スタッフはそれを怠っていたのですから、

少なくとも私たちの留守さえしなければこのような事故は起こらなかったし、

異変に気が付けば、すぐさま救急車に来ていただくことも可能で、命は救えたのです。

亡くなられた方の父親が沖縄から来られ、

飛行機で遺体を沖縄に運び、帰宅されましたが、

この事件の顛末を今も思い出すと断食施設運営の怖さに身震いします。

断食施設はその後、全国に雨後の筍のように作られていますが、

こうした事故がいくつか起こって、

裁判沙汰にまで発展してしまったケースもあります。

 

ワンクリック10円(注・01)

アドワーズが主体のネット広告は、需要が多くなるとクリック単価が値上がりするシステムです。「断食」は「ダイエット」の1%くらいの単価でしたが、現在、「ダイエット」を追い越し、100倍以上の単価アップとなっています。