40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

DIYファスティング実践講座   16  なぜDIYファスティングの時代到来 16 新型コロナ対応・藤樹の宿方式リモートファスティングの解説 10 ホスピタリティ

私は琵琶湖の畔で古民家をリノベーションして、

ここで断食の指導をさせていただいています。

まず藤樹の宿にゲストが来られたら、オリエンテーションで必ず次のようにいいます。

「藤樹の宿にようこそ。ここは癒しの湖といわれています琵琶湖がすぐ近くです。

まずは琵琶湖の周辺を散歩して、琵琶湖とお話をしてください。

この琵琶湖を見ているだけで癒されるのです。

私は琵琶湖に断食施設を設けた最大の理由は、ヴォーリスの影響です。

彼は明治中期にキリスト宣教師としてアメリカから日本にやってきました。

そして琵琶湖に魅了され、近江八幡市で活動を開始します。

彼は琵琶湖を見た瞬間に「日本のガリラヤ湖である」と捉え、

人口比で神社仏閣の数は日本一と言われている滋賀県

果敢なプロテスタント宣教師として福音伝搬の活動を進めていきます。

しかもアメリカのミッションに頼らず、自給自活の伝道でした。

まずヴォーリスはメンソレータムを製造販売、

また建築事務所は日本では珍しい和洋を合体させた洋風建築を設計し、

大同生命本社ビルや同志社大学関西学院の校舎など

全国で1000以上の日本遺産として認定される建築を残しています。

そして近江学園を創設し、更に琵琶湖畔の主要地域に教会を建設していきました。

事業と教育と宣教と多彩な活動を展開した人物です。

私も5年前にヴォーリスが直感した琵琶湖は日本のガリラヤ湖だという思い、

琵琶湖畔でファスティング施設を開設するため古民家住宅を探し始めました。

そしてようやく105軒目で見つけたのが藤樹の宿です。

この古民家は何代も続く呉服屋さんでした。

古民家の北側は、安曇川(あどがわ)で東は琵琶湖に面した県道。

西側は畑で隣家は西側だけで三方よしという私の希望通りの立地条件でした。

しかし、滋賀県で唯一の人口が減り続けている農村都市、高島市でしたから、

かなりアクセスは不便かと思いきや、

意外にも大阪、神戸からJR湖西線で1時間以内という利便性に恵まれた立地だったのです。

しかもバス停に隣接しており、安曇川駅から15分です。

高島市には大きな工場も団地も何もなく、

あるのは山と水田ばかりで自然以外には何らめぼしい産業はありません。

しかし、琵琶湖を望むのは高島市の湖岸が最高です。

私は30年間に豊田市の海抜700mの森の中で断食施設を開始しました。

サイトで国内の断食施設を調べますと200ある施設の大半は、

自然の豊かなところに存在していることが分かります。

その理由は何かです。それは自然環境とそこで醸し出される空間、

空気にお金を出すからです。

たとえ一人前で1万円以上の高級料亭量をテークアウトして自宅で食べてみても

何か味気がないものです。

それは料亭やレストランに漂う環境と空気と空間がないからです。

私たちは何と料理にお金を投資しているのではなく、

空気にお金を払っているということがよく分かります。

もちろん施設を運営する経営者の技量、人格の良し悪しも問われますが、

少なくとも断食施設はその自然の空気、息吹を肌に感じる立地条件が第一なのです。

私の目指す断食施設の到達点は、

ヨーロッパ各地に2000年前から建設されてきたホスピスです。

ホスピスはヨーロッパで、魂の旅の巡礼者を宿泊させた小さな教会のことで、

旅人が、病や健康上の不調で旅立つことが出来なければ、

そのままそこに置いていきました。

そして置いていかれた人たちを看護にあたる教会聖職者たちの献身、歓待を

「ホスピタリティ」(hospitality)と呼ぶようになりました。

私も終生、ホスピタリティ精神で断食施設を運営していく所存です。