40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 111 病気を予防する 05 肥満 05 なぜ肥満になるのか 01 長い飢餓の歴史

アメリカの「スーパーサイズミー」という映画について紹介してきましたが、

日本でも肥満は対岸の火事では済まされない問題となっています。

日本の場合、食べ過ぎにより、

1・肥満の増加

2・大量の食品添加物を摂取(国民平均年間4~6㎏)

3・科学物質、放射能、農薬汚染

4・アメリカ人に比べ体質が違うので「スーパーサイズミー」のようなことをしても

肥満にはならないが、肉とか遺伝子組み換え食であり、

人工甘味料を考えるとファストフードはよくない

5・しかも日本人は早喰いの習慣(7分前後という調査)で

欧州の1時間前後と比べて短すぎる

6・満腹中枢が働き始めるのは30分前後なので、早喰いする方は、

満腹中枢が働き始める前に一気に大量の食事を摂取してしまう

 

こうしてアメリカほどは「スーパーサイズミー」のような問題はなくても

日本人の内臓肥満、全体の肥満は深刻な問題なのです。

ゆえに肥満は「肥満病」という病気なのです。

なぜ肥満が現代病となったのか、肥満とは何かを考え、

肥満を治すところまで考えていきます。

なお医学的な見地については、国立循環器病研究センター

「循環器病情報サービス・肥満よ、さようなら」を参照しています。

 

肥満の下地とは何か

肥満と飢餓は正反対の状態ですが、現代人の肥満の問題は、

人類が絶えず飢えにさらさてきたことと深い関係があるようです。

約400万年におよぶ人類の歴史はまさに飢餓との闘いで、

何度もおとずれた氷河期は、人類に多くの試練を与え続けました。

人類が安定して食料を得ることができるようになったのは、

人類が経験した最後の氷河期が終了した約1万年前、

中東シリアで農耕が始まってからにすぎません。

農耕はまたたく間にヨーロッパに広がり、日本には約3500年前、

縄文後期に中国から稲作が伝わってきました。

しかし、それまでは、先史時代の厳しい食料事情の中で、

乏しい食物から得られたわずかなエネルギーを出来る限り効率よく利用し、

残りはすべて体の中に蓄えておく仕組みが、人類に必要でした。

それは生命が生き延び、繁殖するために不可欠なことです。

食物から体内に取り入れたエネルギーを効率よく蓄えるには、

余ったエネルギーをすべて脂肪に変え、皮下か内臓に蓄えねばなりません。

つまり、飢餓と対抗して、

体内に大量の脂肪を蓄積する能力を身につける必然性があったのです。

しかし、今日では、こうした長い歴史上で人間が生き抜くために

欠かせなかったこの能力が、かえってマイナスの作用をしていることが

はっきりしてきました。

私たちの日々の生活をみますと、車社会になってあまり歩かなくなったし、

肉体労働が減り、家事も電化によって負担が軽くなり、

消費するエネルギーは明らかに減ってきています。