健康リスクマネジメント 98 病気の方程式 89 身近な感染症 09 内なる脅威ウイルス 07 接触する新型コロナウイルスを100分の1に減らせ 01
新型コロナウイルスで最もユニークで的確な情報を
発信しておられる京都大学ウイルス・再生医科学研究所
宮沢孝幸准教授のことが「Abema TIMES」4/21に記載されていましたので
紹介します。ウイルスの専門家の提言です。
「Abema TIMES」4/21記事
「危険なことわからんやつはとっとと感染しちまえ」。
そんな“過激”な注意喚起のツイートが話題を呼んだ
京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授は、
ウイルス学の専門家として、動物のコロナウイルスを参考に、
ウイルスとの接触を「100分の1」にしていくことを提唱している。
20日の『ABEMA Prime』では、その戦略について宮沢教授に聞いた。
まず、今回の新型コロナウイルスの特徴について宮沢氏は
「一般的にコロナウイルスの性質として、
抗体が上がっても翌年また下がってまたかかってしまうということはあるので、
動物のコロナウイルスの中には生涯感染するものもある。
それに対し、ヒトのコロナウイルスは風邪で治ってしまう。
今回の新型コロナウイルスは、その中間だ。
潜伏期間は2~6日くらいが平均だが、14日も経って発症する人もいる。
そして発症したとしても熱が急激に上がらず、じわじわくる。
治るのも遅い。
治ってからも再活性化する場合もあるといわれている。
また、多くの人は発症しないため、治って症状がなくなった人も含め、
気付かないうちにウイルスを出して感染を広げてしまっている人も多い」と話す。
また、ウイルスに感染して抗体を持たせることで拡大を抑える集団免疫の獲得については
「集団免疫が付いているかどうかについて、政策の重要な判断材料の一つだ。
すでに2割くらいの人が感染しているのではないかという説もあるが、
もしそうだとすれば、あと4割くらいにの人が感染すればいいことになる。
しかし、明確なことはわからない。
抗体検査を進めるべきだという意見もあるが、
陰性だがウイルスを出している人もたくさんいる。
私はずっと注意喚起しているが、その結果で一喜一憂しても仕方がない。
検査キットの良し悪しについても、世界中が決めかねている状態だ。
しかし日本は他国に比べ死者数が少ない。
さらに努力すれば、これはもっと下がっていくと思う。
ワクチンやいい薬も出てくると思うのでので、
それまで1、2年、辛抱するというのがベストシナリオだと思う」と説明した。