限界国家ニッポンで生き残るためには 04 町や村が消滅する
この本では真っ先に消滅する自治体名がずばり明記されています。
しかもデーターを駆使していますので、まったくウソでもなく
真実な数字からなので信ぴょう性があります。
まず人口2000人の群馬県南牧村(なんもくむら)は高齢化率日本一です。
村の中学生はゼロ。そして奈良県の上北山村は出産期の女性1人で間違いなく、
村は消滅というのです。
ここだけではなく、日本全国で20歳から34歳までの女性は
980万人が21年後の2040年には760万人で200万人減るのですから、
当然、出生率は大きく落ち込み、日本の人口は加速度的に進み、
奈良県上北山村のように1人の出生予定しかないのであれば、確実に村は消滅です。
そのような日本に河合さんはいくつかの提案をしておられます。
その提案を検証しつつ、この日本国の生き残り、
いやこのような中で自分の住む町、市、そして自分の会社、
また自分自身がどのように生き残るかを考えていきます。
このコラムではユダヤの健康の知恵を紹介してきましたが、
河合さんは各地方でコミュニティー形成をヨーロッパのような
教会中心で形成しているような王国の形成を提唱しています。
しかし、日本ではこれは日本のキリスト教会が本気で立ち上がらない限り、
まず絶対に不可能だと思います。
まずは河合さんの提案から紹介していきます。
安倍政権というより日本の官僚がとった人口減少化政策は
ことごとく失敗かまたは時すでに遅しと批判されています。
私も同感です。
まず安倍首相の唱えた地方創生は全く失敗だと指摘されています。
それは最初からボタンの掛け違いだといいます。その掛け違いとは
1・2060年に1億人の人口を維持すると掲げたこと
現在の推計で2060年時点で目標に700万人不足といわれ、その減った分を補う対策はまったくゼロといいます。地方創生というスローガンで簡単に人口減対策ができるとはあまりにも思慮不足なのです。スーパーシティ構想だけのハイテク産業構想と人口減への対応は別物なのですが、まことしややかに対策として進行しているのは不思議なことです。
2・地方への移住を増大させる政策ですが、現在の市町村をベースに考えてられたことなので肝心の市町村の維持が困難で、政府の指示で自治体では移住者の奪い合い、また、できもしないのに勝手な構想をぶち上げるだけという有様で本質的な解決策はゼロなのです。