40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

622・断食救人類の書 267 少食は救国、救人類となる 53 少食ファスティングはなぜ必要か 03    飢餓対策のために 

国連が発表した世界の食料安全保障と栄養の現状に関する最新の年次報告書によると、

10年以上、着実な減少を続けてきた世界の飢餓人口が2016年に再び増加に転じ、

世界の人口の11%に当たる8億1500万人に達していると発表しました。

同時に、さまざまな形の栄養不良が世界中の何百万人もの人々の健康を脅かしています。

この報告書では、5歳未満の子どもの約1億5500万人が発育阻害に陥っており、

5200万人が身長に対して体重が少なすぎる消耗症に苦しめられているといいます。

体重過多の子どもはおよそ4100万人おり、

女性の貧血と大人の肥満も問題となっています。

これらの傾向には、

紛争と気候変動だけでなく食習慣の劇的な変化と景気後退も影響を及ぼしています。

この報告書は、世界的な最優先政策として2030年までに

飢餓とあらゆる形の栄養不良を終わらせることを目指す持続可能な開発のための

2030アジェンダ を採択して以降、

国連が世界の食料安全保障と栄養に関する評価を初めて発表する報告書でしたが、

非常に厳しい内容となっています。

さらに報告書で

国連食糧農業機関(FAO)、 国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金UNICEF)、

WFP 国連世界食糧計画(国連WFP)、世界保健機関(WHO)がすべて

「この10年で紛争の発生件数は劇的に増加し、

その内容も複雑で解決困難なものになっている」と述べ、

食料難に直面する栄養不足の子どもの割合が世界的に突出している地域は

今や紛争地域に集中していると発表しました。

また、「これでは2030年までに飢餓とあらゆる形の栄養不良を終わらせることはできません。

この目標の実現には平和でインクルーシブな

(誰もが受入れられる)社会の実現が不可欠なのです」としています。

この提案はまさに「食べ過ぎである先進国が率先して少食にせよ」

ということを語っているということです。

2018年の同じ報告では、降雨パターンや作物生育期に影響を及ぼす気候変動性や、

干ばつや洪水等の極端な気象現象が、

紛争や景気後退とともに飢餓増加の主要因の一つとなっていると指摘しました。

そして「食料不安やさまざまな形態の栄養不良の憂慮すべき増加の兆候は、

食料安全保障と栄養改善に関するSDGsの目標達成に向け、

『誰一人取り残さない』ようにするためには、

依然として相当の努力が必要であるという警鐘を鳴らしている」といいます。

一方では成人肥満も深刻化しており、

世界の成人の8人に1人以上が肥満です。

この問題は北米で最も顕著であり、アフリカとアジアでも上昇傾向が見られます。

多くの国で栄養不足と肥満が共存しており、

同じ家庭内でさえ同時に存在します。栄養のある食料の高値による入手困難、

食料不安による生活のストレス、食料摂取不足による生理学的適応により、

食料不安の家族での過体重や肥満のリスクが高いことが説明できます。