断食救人類の書 22 飽食の日本 20 慢性閉塞性肺疾患
たばこ煙を主とする有毒物質を長期間吸入することによって生じる肺の炎症による病気です。
主に肺胞系の破壊が進行して気腫型(肺気腫病変優位型)になるものと、
主に気道病変が進行して非気腫型(気道病変優位型)になるものがあります。
COPDは、肺胞‐末梢気道‐中枢気道に及ぶすべての病変ですが、
これまでは、肺気腫と慢性気管支炎と名付けられていました。
COPDの患者数は全世界的に増加しており、2020年までに全世界の死亡原因の第3位になると予測されています。
国内での疫学調査では、全体では死亡原因の9位、男性では7位を占めています。
40歳以上の成人の8・5%、530万人がCOPD患者ということです。
年間医療費は、2兆1,507億円、年間死亡数は、1万6,184人。
COPDの原因の約90%は喫煙です。タバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、
せきやたんが出たり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。
また、気管支が枝分かれした奥にあるぶどうの房状の小さな袋である肺胞が破壊され、肺気腫という状態になると、
酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。
COPDではこれらの変化が併存していると考えられており、治療によっても元に戻ることはありません。
主な症状は慢性の咳、痰と労作性の息切れ(体を動かした時に出現する息切れ)ですが、
ゆっくりと進行し、典型的な身体所見も重症になって初めて現れることが多いため、早期に気づきにくいようです。
重症になると呼吸不全に至り、息苦しさのために日常生活ができなくなり、
かぜなどをきっかけに急に症状が悪化することになります。
歩いている時や階段を昇り降りしている時など、
身体を動かした時に息切れを感じる呼吸困難や慢性のせきやたんが出るという特徴的があります。
また、喘鳴や発作性呼吸困難などぜんそくの様な症状を合併している場合もあります。
それから肥満は呼吸器の健康に不利に影響を与えます。
呼吸困難は、厳しい息切れは、肥満の共通点です。
タバコを吸わないことがまず絶対必要な条件ですが、肥満も大敵なのです。
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