断食施設運営 裏話 05 酵素ジュース断食で恐るべき事故続発
まったく実態のない酵素ジュースでぼろ儲けしている通信販売業者も問題ですが、これを使用して酵素断食を指導している断食施設はさらに大きな責任を問われます。
実際に酵素断食をしている断食施設で重大な事故が起こっているからです。
そこの指導者は、酵素は活きているから、これを飲んでいれば安心だからと持病(糖尿病)のある方に奨めていましたが、途中で急に様態が悪くなったそうです。
本来なら刑事責任を問われるほどの重大事件ですが、不思議なことに、そのことは大げさにならず、マスコミにも知られることもなく、裁判も起きず、そのまま不問に処せられたようです。
もし私が遺族だったら裁判に持ち込むでしょう。
なぜなら、その断食施設に断食指導を受けるために遠くまで交通費や宿泊費を支払って、行ったわけですし、そこの指導者のススメている酵素ジュースを飲む(または飲まされた)ことなので、責任の所在は、断食施設側にあるからです。
そしてその施設では、来会される方全員に一律、酵素ジュースがいいと飲むことをススメているばかりか、酵素ジュースのつくり方まで教えているようですが、これも根本的に大きな間違いです。
断食には酵素ジュースが絶対であるかのような指導方法は恐ろしい指導方法なのです。なぜなら酵素は栄養素でもなんでなく、単に砂糖ジュースにすぎないからです。このブログでは何度も書いていますが、酵素ジュースや酵素食だというものをからだに取り入れた時に酵素が体の中でどのように働くかどうかは、環境が合っているかで大きく変わるからです。
食べて消化されるまでに働ける環境になければ、その酵素は働くことはなく終わります。
また、酵素は反応を促進するけれども、それ自身は反応の前後で変化をしない「触媒」として働くので、酵素は反応に使われたら消費されて減ってしまうこともありません。
酵素ジュース断食を推奨している断食施設は、「あなたの中に酵素が不足しているので、酵素ジュースを飲みましょう」と酵素ジュースを飲まないと断食継続は不可能のような宣伝をするそうですが、これはまったくの嘘であり、酵素断食のマインドコントロールに過ぎません。
酵素は、繰り返して何度も働くことができます。
酵素は必要に応じて作られてから、分解による量の調節の他に、一部の酵素は活性を変化させる調節を受けたりして働き具合が調整されていますから、体内で行われている酵素の調整とは無関係に外から別の生物の酵素(酵素ジュースなど)を取り入れても、からだは、余計なものが入ってきたに過ぎないのです。
私たちの「藤樹の宿」では、このような詐欺のような酵素ジュース断食は絶対にススメません。
まず、断食される方のニーズをよくカウンセリングして、的確な断食方法をともに考えて、選択します。
そして基本的には超少食=半断食をしていただき、必ず、30日間のメンテナンスつきです。
そしてライフプランを提出させていただき、適食プランニングをさせていただきます。
安心で確実で長期間保障の「古民家ファスティング・藤樹の宿」にお越しください。