40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食指導30年のあゆみ 23 本物の断食とは何か 05 「欲望の断念」を決断する断食とは 

日本の断食施設の多くは、世界基準とかけ離れた断食指導をしています。

特にヨガや禅の修行としての指導や体験がベースになっています。

これらををベースにした断食は、その頂点には神のようになるのをめざす、

「悟り型タイプ」であり、常に上昇していく断食方法なのです。

しかし、世界の60%を占める唯一神の断食はその真逆です。

真の正しいファスティングとは、

断食とはパラドックスそのものを、

つまり相反するものを内にかかえている。

喪失することで獲得し、減少によって得るものが増え、

より少ないことが、より大きいこととなるのです。

 

そしてファスティングはあらゆる時代を通じて、

多くは儀式の形をとって行われて来たこの禁欲行為は、

人類の遺産の中で欠かすことの大いなる知恵の一つなのです。

その禁欲の関門を通る時、人間は新たなる力を手にするのです。

そして正しくファスティングするということは、

 

ほんとうに異次元の新しい世界に突入していくことなのです。

まさに喪失することで獲得し、減少によって得るものが増えるのです。

そのことを全身で体感することなのです。

そしてファスティングするという人間最大の禁欲を通して

「人間は新たなる力を手にする」ことが可能となることなのです。

このファスティングの真の深さを知ったら、

日本国民全員が、こぞってファスティングするはずです。

しかし、今もなお、ファスティングは特殊な修行だとみなされているのは、

ファスティングを提唱する施設の責任者に大きな問題があったからです。

ファスティングの歴史は、まず、モーセから始まりましたが、

今もなお聖地エルサレムで、そして全イスラエルではファスティングは、

どのような時期に全国民が一斉にファスティングするようになったのでしょうか。

4000年前のモーセが導くエジプトを出た350万人のイスラエルの民は、

過ぎ越しの祭りを今でも祝います。

それはキリスト教の受難週断食である40日間断食に継承されています。

この季節はいずれも春です

。新鮮な果物、野菜がたくさん収穫され、

食べ物が市場に家庭に満ち溢れる時期に何と40日という

長期間の断食が行われるのです。

窮乏、困窮で追い込まれて断食するのではないのです。

一年のうちで最も食べ物が豊かな時期なのです。

それはあの時の出エジプト、また、イエスの受難の歴史的事実を今、

自分に刻み込み、モーセの教えにまたキリストの教えを

インカーネーションさせるのです。

これは大きな心理なのです。

それはモーセやイエスの教えを体現するために

一切の欲望を断念することをするための断念するための断食なのです。

ゆえにこれほど卓越した文化的な習慣はほかにありません。

一年で最も美味しいものがここかしこに満ち溢れるその時に

ファスティングをするのです。

これぞまさに「欲望の断念」を決断することなのです。

まさに喪失することで獲得し、

減少によって得るものが増えることにほかななりません。

このような素晴らしい決断、

いや断念というファスティングを体験することによって、

歴史の上に起こったことを追体験することができるのです。

このファスティングで新しい世界に突入できるのです。

ゆえにファスティングの歴史はすべてが聖書の中にあるのです。

ファスティングの始まりは聖書の天地創造の歴史の始まりからなのです。

最初に造られたアダムとイヴの住んでいた楽園からなのです。

また聖書の本格的なファスティングモーセの時代からです。

モーセに導かれていった荒れ野を旅する全員が

まさに断食の40年間だったからです。

そして反抗と不平が絶えない人々に神の掟(十戒)を授かるため

モーセは40日40夜の断食をしています。

モーセ預言者の始まりなので、それ以後、現れるイスラエルの数多い預言者

例外なくモーセのように40日40夜断食をしています。

預言者の基盤を形成したエリヤもやはりそうでした。

モーセもエリヤもその断食は砂漠だったのです。

ではなぜ砂漠だったのでしょうか。

砂漠はすべてが死に絶える場だからです。

神の前に死に絶えることがファスティングのキーワードなのです。

その本質から外れたファスティングはあり得ません。