断食指導３０年のあゆみ 09 断食は病気をいやすもの 01 ガン
昨日、精神病で苦しむ人、酒などドラックで
体を蝕んでいる人たちも来られたことを書きましたが、
そもそも断食とはこうした病気を持ち、
医師から見放された方たちのためにあるのです。
今日のようなファスティング＝ダイエットとは全く違うのです。
そもそもファスティングを運営する方が
そのことを全く知らずにしていることは危険極まることですし、
そもそも断食を舐めているとしかいいようがありません。
そして断食を非常に軽く、ビジネスだけで運用している
ビジネスホテルなどは最悪だと思います。
さて、断食は病気直しのためにあるのですが、
泉の森に一番多かった病気の持ち主は、やはりガンでした。
「断食でガンは治る」（鶴見隆史著）がベストセラーになっているように
ガンに効果があるのが、断食だからです。
食べなければガン細胞も増加しないからです。
しかし、食べ過ぎれば、ガンをはじめ生活習慣病を生じます。
さて、ガンの患者さん（５０歳代の主婦）です。
ブラで左胸に傷がついて化膿し、そこからガン化したというのです。
その方が、「断食でガンを治したい」と来会されました。
夫婦ともクリスチャンです。
そして断食指導をさせていただき、数日滞在されて帰宅されました。
その後も定期的に断食をするために泉の森に来会されました。
病院に行けば即入院、手術を勧められるとのことで行かず、
断食と自然治癒力にすべてを委ねておられました。
５人の娘さんがおられましたが、家族の全面協力を得てのことです。
そして３年目のある夜、ご主人からお電話があり、
先ほど私の腕の中で眠るように天に召されたということでした。
名古屋のキリスト教会で召天式があり、参加して驚きました。
３年前に来会された時に医師から余命宣告（１ヶ月）をされておられ、
そのことを一言も私には話されていなかったのです。
そしてご主人から「泉の森で最後の賭けをさせてほしいと妻から懇願されました。
子供たちには女性として身に着けなければならないことを全て伝授しました。
そのような彼女だったのでそちらでお世話になりました。
娘たちも３年間も母親が長生きしてくれたので元気に育ちました」とのことでした。
そして５人の娘さんも勢ぞろいして、
私に挨拶された光景は今も忘れることができません。
船瀬さんの代表作に「抗がん剤で殺される」がありますが、
ここで書かれているように
やはり予告されたように１ヶ月以内に召されていたことでしょう。
このご婦人の決断を少しでもお手伝いできたことは
数多くのガン患者が来られた中で最も印象深いケースでした。
