断食救人類の書 100 超少食のすすめ 少食12箇条 01 よく噛む習慣を身に着ける
これにつきましては、これまで44回、連載してきました。
さて、藤樹の宿に最近、数か所の断食施設を回り巡っておられる方が勢ぞろいしたことがありました。
大半は、ファスティングが初めてだという方が多い中で、ほんとうにめずらしいことでしたので、
どうしていろんな断食施設を巡回しておられるかお聞きしましたら、
ファスティングをしてすぐ元の食生活に戻り、違う断食施設で何か新しいことを学びたいからだということでした。
そこで私は日本国内に150箇所以上もあるといわれる断食施設を回るのも
趣味でいかれるのならばいいのですが、健康目的ならば、
まず宿便を取るために断食施設に行かれた方がいいことをお話しさせていただきました。
ところが驚くべきことに、それぞれ行かれた断食施設の指導者から、
宿便除去がファスティングの目的だとは聞いたことがないということでした。
これはおそらく指導者自身が、宿便を取った経験がないからだと判断せざるを得ません。
私は2回も宿便を取っていますので、藤樹の宿に来られる方には語りたくて仕方がありませんし、
自信をもってお話ししています。
今回から、宿便除去の12箇条を順番にお話ししていきます。
まず、第一に宿便除去で最も大事なのは噛んでいただくことなのです。
まず、来会者には、噛むことがいかに必要か説明させていただき、
実際に1口100回以上、噛んでいただくために、玄米菜食を食べていただきます。
そして藤樹の宿では、必ず、個室で食べていただきます。
それは食堂のようなところで誰かと話をしながらだと100回以上を噛むことは不可能だからです。
藤樹の宿の超少食の量でも100回以上を噛みますと少なくとも60分はかかります。
藤樹の宿に来会される方たちの大半は、100回も噛んだことは一度もないということです。
これでは宿便除去は不可能なのです。
日本人の大半が、早食いなのは、おそらく学校給食が原因です。
そして職場でも家庭でもゆっくりと楽しんで食事をすることがないのです。
とにかくファーストフードです。
急げ、急げの食事に慣らされてきていますので、早く食べることが普通になっています。
まず、この習慣を打破しなければなりません。
まずは宿便除去への第一歩は、スローフードに徹することです。
早飯は三文の得でもなく、いのちとりになります。
この訓練をする場が、藤樹の宿なのです