市販の飲み物対処法 18 茶類
お茶は他の飲料から比べるといかにも添加物は少なく、
健康そうに思えますが、しかし、問題は香料が入っているものがあります。
お茶は気楽にペットボトルで飲むことが多いのですが、
問題は添加されているビタミンC(L-アスコルビン酸)の品質と量です。
ほとんどのペットボトル茶にはビタミンCが添加されています。
緑茶飲料メーカーのホームページでは、
ビタミンC添加の目的を
「茶葉に含まれているビタミンCが加工や抽出の段階で失われてしまうので、
それを補うため」と記しています。
どのメーカーもビタミンCに変色防止など
酸化防止効果があることは否定していないのだですから、
原材料名表示では「酸化防止剤(L-アスコルビン酸)」が正しいのです。
L-アスコルビン酸は、食肉製品では肉1キログラムに
0.5グラム添加で変色防止効果、緑茶、ジュース類では
0.02 ~ 0.04%添加で褐変防止、風味保持効果が出るとされています。
L-アスコルビン酸はビタミンCのことだから、
毒性もないと思っている消費者は非常に多いのですが、
WHOではL-アスコルビン酸のADI(1日摂取許容量)を
体重1キログラム当たり0.25グラムと定めています。
金沢工業大学研究グループの調査によると、
市販されている主な緑茶飲料500ミリリットル当たりのビタミンC含有量は
平均で100ミリグラムです。
厚生労働省が定めているビタミンCの摂取推奨量は1日100ミリグラム。
ペットボトル緑茶1本飲めば、この量に到達します。
合成ビタミンCと自然の食品に含まれるビタミンCは、まったく異質です。
たとえば、がん細胞をつくる原因になる活性酸素を、
ミカンなどに含まれる天然のビタミンCはほとんど発生させませんが、
人工的に作られた合成ビタミンC(L-アスコルビン酸)は
大量に発生させるのです。
天然のビタミンCには活性酸素の発生を抑える酵素が含まれているからです。
酵素は分子構造式には現れない。
いくら合成ビタミンCが天然のビタミンCと化学式が同じでも、
安全性が同じとはいえないのです。
実際、合成ビタミンCを成人に1日3グラムずつ3カ月間用いても
異常は見られなかったのですが、
それを6グラムに増やすと、
悪心、嘔吐、下痢、顔面紅潮、頭痛、不眠などの症状が現れ、
幼児では皮膚湿疹がよく見られるということです。
加えて、現在、国内で使用されている90%以上のL-アスコルビン酸は、
価格が国産の半値以下の中国製となっているのも大きな不安です。
実は、数年前からL-アスコルビン酸も含めて中国製の添加物は
「質が悪すぎる」という声が添加物業界から上がっているのです。
中国国内の報道によると、粗悪な添加物が原因で死者まで出ているといいます。
できる限りビタミンCの入っていないお茶にしましょう。
またナトリウムもペットボトルに含まれています。
トクホのお茶は全体安全なのでしょうか。
効果を期待しすぎて飲み過ぎには注意です。