40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

酵素栄養学ライフスタイル 35 酵素栄養学の食事バランスとは 08 植物油を信じすぎるな 01 

油は三大栄養素の1つ、脂質の仲間。取りすぎはよくないのですが、

必要量はしっかり取っていく必要があり、

厚生労働省は2015年版「日本人の食事摂取基準」で、

30歳以上が取るべき脂質の目標量上限を引き上げ30%になりました。

脂質はエネルギー源になるだけではありません。

細胞の膜や体の様々な働きを調節するホルモンに似た物質などの材料になるのです。

脳の約65%は脂質なので神経の伝達機能をつかさどるのに

脂質は欠かせないものなです。

こうした働きを高めるには様々なタイプの油の摂取バランスが

とれていないといけませんが、油といっても、

主成分である脂肪酸の種類でそれぞれ性質が異なります。

常温で固体か液体かで大きくわかれます。

飽和脂肪酸は肉やバター、ラードなど魚以外の動物性脂肪に多く、常温で固まり、

他の油に比べて体脂肪になりやすいのです。

さらに人間の体内でつくることができる一価不飽和脂肪酸と、

つくることのできない多価不飽和脂肪酸に分類されます。

一価不飽和脂肪酸の代表はオリーブオイルに多いオレイン酸です。

酸化しにくく加熱調理に向いています。

多価不飽和脂肪酸にはオメガ6系とオメガ3系があり、

いずれも食事で取る必要のある必須脂肪酸です。

オメガ6系の代表は、大豆油やコーン油といった植物油に豊富なリノール酸です。

ちなみにサラダ油は、オメガ6系の植物油を精製したものです。

一方、オメガ3系の代表例はイワシやサバ、サンマなど青魚の油に多い

ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)。

エゴマ油やアマニ油に豊富なα(アルファ)リノレン酸もあります。

エゴマ油はシソ科の一年草エゴマの種子、

アマニ油は亜麻という植物の種子が原料です。

特に意識すべきは、オメガ6系とオメガ3系の摂取バランスです。

なぜなら両者は、体内で一方が増えると他方の作用が抑えられる関係にあるからです。

どちらも必要ですが、このバランスの乱れが生活習慣病のリスクにつながるのです。

厚生労働省の食事摂取基準ではオメガ6系を4~5に対し

オメガ3系は1の割合が望ましいとされています。

ところが「現代人の多くは食生活の欧米化でオメガ6系を過剰摂取しているのです。

できればオメガ6系を2に対し、3系は1の割合がおススメです。

オメガ6系のリノール酸は、

菓子、パン、マヨネーズ、カップ麺、総菜など加工食品や

ファストフードに含まれています。

こうした「見えない油」が、知らず知らずのうちに摂取過多を招いてしまします。

リノール酸は必須脂肪酸ですが、取りすぎると免疫細胞が働きにくくなり、

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー性炎症疾患を引き起こすのです。

また、動脈硬化や心臓の病気などを誘発する可能性も高くなるのです。

現代の食生活ではオメガ6系は最も減らすべき油で、

加熱調理にはサラダ油の代わりにオリーブオイルを摂りましょう。

加工食品を選ぶ際は原材料表示を確認していく必要があります。

「植物性油脂」と書かれていれば、

リノール酸が使われている可能性が高いので要注意です。