ヒルデガルトファスティング 05 ヒルデガルトの生涯 05 ヒルデガルトの著作
特に宗教歌に目立つのが聖ウルスラに関するものである。
ケルンの守護聖人でもある聖ウルスラを女子修道院の象徴としたのは
ヒルデガルトが初めてというわけではないだろうが、
その処女性と殉教者という事に共感して多くの聖歌を作詞作曲した。
そして、ここにもまた女子修道院の独自性を求めた姿が認められる。
また、神の世界での厳格な階層秩序(オルド)があるように、
人間界にも階層があることを積極的に認めている。
つまり貴族と庶民が違う階級で生活するのは当然の事であるという、
貴族社会の考え方を修道院内でも実践していた。
進歩的な他の女子修道院長から
この点について融和を図るべきだとの指摘の書簡に対しては、
神はすべての階層に等しく愛を示している。
生まれつき階層が分かれているのだからそのように生きるべきだとの回答をしている。
彼女は著作をラテン語で書いたが、独習によるとおぼしき独特の癖がある。
著述の際は、修道士の写字生が補佐役となって彼女による
蝋板への筆記を紙に書き写した。
資料文献を一言一句写すのではなく、書きたい内容にあわせて
独自に編集・更新されている 。
『道を知れ』では卵形の宇宙モデルが、
その二十年以上のちに完成する最後の著作『神の業の書』では
同心円形の宇宙モデルが示され、世界と人間の関係が示されている。
医学と博物学をテーマとする『自然学』と『病因と治療』は、
近年になって天然薬物の分野で注目を集めている。
彼女の医学は「西欧版の東洋医学」と見なされている。
宗教的な病の起源を教えるだけでなく、病気の対処法を提示した。
三百以上の薬草の効能と用法を提示し、
植物から調合した薬剤の外用・内服による対処とともにマッサージ、
入浴、サウナ、瀉血、鉱物や宝石による療法をすすめている。
健康を増進し病気を避ける生活態度として、
正しい食事と適切な運動、十分な休息、調和に満ちた音楽の聴取、
肯定的で開かれた精神と信仰の保持を推奨している。
特に、病気の予防の点でも治療の点でも食事が大きな位置を占めている。
『自然学』や『病因と治療』には薬草の調理法が多く掲載され、
薬剤と料理が厳密に区別されていない点が
古来の医学書との最大の違いとされる。・・・・
5回にわたりウィキからヒルデガルトの生涯を紹介しました。
このカテゴリーでは、ウィキまでで止めておきます。
なぜならヒルデガルトの思想は、キリスト信仰の中核に迫る
三位一体に関わる重要なものばかりなので、
「40日ファスティング経験者の本音」では寄稿は読者の方が
ノンクリスチャンが大半であり、理解するには聖書全体を知らないと無理なので、
私の聖書入門ブログであります
「バイブルランドin高島」のカテゴリー
「聖書の医学講座」と「修道院の断食・医術・ハーブ」をお読みください。
【バイブルランドin高島 URL】
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