40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ハーブ療法 16 風邪 08 ヤナギ樹皮を使用する 02 西洋ヤナギに含まれる健康成分

2・サリシンとアスピリン

解熱鎮痛剤の代表であるアスピリンが発明されたきっかけは、西洋ヤナギです。

ギリシャ時代に有名だった医者であるディオスコリデスの著作『薬物学』の中でも、

西洋ヤナギの一種である西洋シロヤナギの煎じ薬は

痛風に効果があると書かれています。

西洋シロヤナギとはユーラシア大陸に分布し、

ヨーロッパ全域の川岸などの水辺に見られる植物です。

ディオスコリデス以来、ヨーロッパ人は何世紀もの間、

痛み止めとして西洋シロヤナギと数種類のヤナギの葉や

樹皮の煎じ薬を用いていたといわれています。

有効成分であるサリシンの分離を多くの科学者が試みましたが、

実際に分離されたのは1819年のことです。

ヤナギ(Salix)属から分離されたことからサリシンと名付けられました。

さらに1827年には、バラ科の西洋ナツキソウの葉に含まれる

サリシンが純粋な状態で結晶化されました。

サリシンは内服できない程ひどい苦みを持つ成分だったため、

実際に薬として使用されることはありませんでした。

このサリシンの唯一ともいえる欠点を克服するため、

ヨーロッパの科学者は代替品を求め続けました。

そして、1838年になって、サリシンの分解物であるサリチル酸が発見されました。

サリチル酸は無味だったのですが、胃の粘膜を損傷するほどの刺激を持っていたため、

内服薬として使用されることはありませんでした。

容易に内服できる鎮痛薬は、サリチル酸をアセチル化することによってつくられた

アセチルサリチル酸アスピリン)を利用して1897年に製造されました。

アスピリンは現在でも医師の処方箋なしで購入できる鎮痛剤として、世界中で愛用されています。

 

3・西洋ヤナギに含まれる健康成分

西洋ヤナギにはサリシンをはじめ、フラボノイド類やプロシアニジン類などの

ポリフェノール化合物が含まれています。

これらも有効成分のひとつであると考えられており、

血流改善・関節炎鎮静・鎮痛作用が期待されます。

西洋ヤナギにはサリシンをはじめ、

フラボノイド類やプロシアニジン類などのポリフェノール化合物などの

有効成分が豊富に含まれるため、以下のような健康に対する効果が期待できます。

 

4・痛みを軽減する効果

西洋ヤナギに含まれるサリシンは体内に入るとサリチル酸に姿を変えます。

このサリチル酸が痛みを軽減する効果を発揮します。

プロスタグランジンは体の各部位の痛みを検知して、

知らせてくれる働きをします。

サリチル酸は、この物質の生成を抑えて、痛みを知らせないようにしてくれます。