ほんとうに怖い人工甘味料 24 異性化糖 06 果糖とぶどう糖は、何が異なるのか 01
週刊ダイヤモンド社(2013.10.02)で大西睦子さんは、
「天然甘味料でも要注意!米国で使用制限広がる異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)が
あふれる日本」と題して書いておられますので紹介します。
最近の研究で、高フルクトース・コーンシロップが、肥満や高血圧、
糖尿病などの原因と分かり、大問題となっています。
また、アメリカのみならず世界中に広がっている肥満と2型糖尿病の原因としても、
欧米型の食事スタイルである高炭水化物食、
特に糖質の過剰摂取が問題視されており、
中でも最大の元凶として高フルクトース・コーンシロップ
(主として清涼飲料水から)が問題視されています。
最近の報告では、世界人口の8.3%が糖尿病に罹患しており、
2030年には9.9%まで増加すると予想されています。
糖尿病の増加率は先進国で20%、発展途上国ではなんと69%にのぼります。
日本にとっても、けっして対岸の火事ではありません。
では、なぜ高フルクトース・コーンシロップは、
肥満や糖尿病などの原因となるのでしょうか。
それは、果糖とブドウ糖の違いにカギがあるのです。
果糖とは何か?
さて、果糖とぶどう糖は、何が異なるのでしょうか?
文字から連想されるイメージで「果糖は果物の糖で、
残念ながら答えは「ノー」です。
天然甘味料を理解するために、まず糖の最小単位である
ブドウ糖と果糖の違いを説明します。
果物には果糖だけではなく、ぶどう糖、二糖類、多糖類なども含まれています。
また、グラニュー糖や上白糖の主成分であるショ糖は、
果糖とぶどう糖が結合した二糖類です。果糖とぶどう糖はどちらも単糖類ですが、
私たちの体への働きは両者で大きく異なります。
ぶどう糖はごはんやパン、麺類、イモ類などに多く含まれ、
脳の唯一のエネルギー源であり、全身の細胞を活性化するエネルギーとなります。
果糖は果物や蜂蜜に含まれており、もともと甘みが強いのが特徴ですが、
冷やすと甘みがさらに増します。
果物を冷やして食べる習慣があるのはそのためなんですね。