40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ハーブ療法 04 心の病 05 セントジョーンズワートを使用する

セイヨウオトギリは黄色い花を咲かせる根茎性の多年草で、

ヨーロッパに自生し、後にアメリカへも伝播し多くの草地で野生化しています。

ヨハネの日(6月24日)の頃までに花が咲き、

伝統的にその日に収穫されたためその名が付いたようです。

地上部全体が刈られ乾燥させられハーブティーとして用いられます。

そのハーブティーは若干苦いものの嗜好品として

またその薬理的性質のため長い間愛好されています。

セント・ジョーンズ・ワートの医療的利用の最初の記録は

古代ギリシアにまでさかのぼります。

またネイティブアメリカンも人工妊娠中絶薬 抗炎症剤、収斂剤

消毒剤として使用してきました。

現代医学において標準的なセント・ジョーンズ・ワートの抽出物は

うつ病や不安障害の一般的な処置として用いられています。

ホメオパシーにおいては多くの医学的な問題に対する処置として用います。

歴史的にはセント・ジョーンズ・ワートの花や茎は

赤や黄色の色素を作るために用いられてきました。

今日セント・ジョーンズ・ワートうつ病への処置法(あるいはその可能性)として

最も知られています。

ドイツをはじめいくつかの国では軽度のうつに対して

従来の抗うつ薬より広く処方されています。

標準的な抽出物はタブレット、カプセル、ティーバッグとして

一般の薬局等で購入することが可能です。

欧州では、伝統的医薬品として流通しています日本においては、

薬事法上、薬効を標榜しない限りは「食品」扱いであり、

ハーブとして市販されています。

しかし、多くの薬物と相互作用をするので、厚生労働省からも注意事項となっています。

厚生労働省のサイトには、

セントジョーンズワートについては、

うつ病での使用と医薬品との相互作用について、

広範な研究がされています。

セントジョーンズワートは、多くの薬剤と危険な、ときに生命を脅かす形で

相互作用する可能性があることが明確に示されています。」

と注意事項があります。

セント・ジョーンズ・ワートについての臨床研究は、

うつ病に対する効果を調査したものく、その結論は現在のところ成否さまざまです。

軽症から中等症のうつに対して有効でかつ従来の抗うつ薬よりも

副作用が少ないとするイギリスの診療ガイドラインがありますし、

偽薬以上の効果は見られないとするアメリカで行われた研究もあります。

英国国立医療技術評価機構(NICE)の2009年のうつ病に対する診療ガイドラインは、

軽症から中等症のうつ病に対し危険性が利益を上回るため抗うつ薬

使用してはならないが、セント・ジョーンズ・ワートには利益がある

可能性があるという証拠が存在するとしています。

コクランレビューによる2008年の報告は以下のように結論しています。

うつ病患者に対して偽薬群より優れた効果を示す。

・標準的な抗うつ薬と同等に効果がある。

・標準的な抗うつ薬と比較して副作用が小さい。