ほんとうに怖い人工甘味料 04 人工甘味料3つの問題 02 味覚を狂ってしまう
次に2の人工甘味料は味覚を狂わせるという深刻な問題が起こります。
甘味はそれぞれ異なります。
毎日、お菓子を食べていても
A子さんは甘味に満足できない
B子さんは満足
するとA子さんは甘味の強いものを求めて、味覚が鈍くなっていきます。
B子さんは甘味に敏感であり、少しの甘味でも十分満足します。
では人工甘味料は砂糖の何倍でしょうか。
1・アスパルテーム 160~220倍
2・アセルスファムカリウム 200倍
3・スクラロース 600倍
4・ネオテーム 700~13000倍
これらは当然、薄めて使用されていますが、
上記のような人工甘味料の強さに慣れてくると甘味に対する味覚が鈍ってきます。
人間の甘味の感じ方は、
「味蕾」(注・01)という小さな器官
・甘味
・酸味
・塩味
・うま味
を感じますが、これを感じて大脳の味覚中枢に伝えます。
問題はA子さんのように刺激の強い甘味は必ず鈍くなることです。
そこで甘味センサーをみましょう。
・甘味アミノ酸
・甘味たんぱく質
をキャッチします。
甘味センサーは
舌の味蕾だけではなく、
・胃
・腸
・すい臓
にあるのです。
するとグレリン(注・02)が分泌されます。
お腹が空いて胃が空っぽになるとグレリン濃度がアップし、
胃に何か入れば減ります。また脂肪を増やし、体重を増加させます。
それがさらに人工甘味料で食欲増加となります。
(注・01)味蕾(みらい・taste bud)
味覚芽(みかくが)ともいう。味覚の感覚器で、その中には味受容器である味細胞が含まれる。味蕾は、脊椎(せきつい)動物では一般に口腔(こうくう)内の舌、軟口蓋(なんこうがい)、咽頭(いんとう)および喉頭(こうとう)にみられるが、魚類では体表やひげにもみられる。哺乳(ほにゅう)動物では、味蕾の約80%は舌表面に散在する茸状(じじょう)(きのこ状)乳頭(ヒトでは舌の前3分の2に約100個ある)、葉状(ようじょう)乳頭(舌の後部各側縁に1個ある)および有郭乳頭(舌の後部に10個ほど存在する)内に分布する。成人では口腔全体で4000~5000個の味蕾があるといわれる。また、ヒトの場合、味蕾は茸状乳頭に数個、葉状乳頭に約500個、有郭乳頭に約200個含まれる。味蕾は形態が花の蕾(つぼみ)状で、大きさは長径70マイクロメートル、短径50マイクロメートルほどである。味蕾中には数十個の細胞が含まれ、味細胞、支持細胞、基底細胞などに区別される。味蕾の頂上には味孔があり、そこを介して味物質が味細胞を刺激する。味細胞の興奮は、鼓索(こさく)神経や舌咽(ぜついん)神経などに含まれる味覚神経線維に伝達される。味細胞の寿命は約10日であり、次々と新しい細胞と入れ替わる。
(注・02)グレリン
胃から産生されるペプチドホルモン。下垂体に働き成長ホルモン (GH) 分泌を促進し、また視床下部に働いて食欲を増進させる働きを持つ。