40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

間違いなく体を壊す危険な添加物とは 21 危険な添加物が入った食品は食べない 02 トフロン(AF-2)で食の安全神話は崩壊したはずだが  

1945年の敗戦直後、戦後の混乱期にお酒に

メチルアルコールを入れて販売した悪徳業者がいました。

メチルアルコールは10~20mlで失明し、80~120mlで死亡します。

飲酒による失明者が続出し、政府は「有害飲食物取締令」を交付し、

更に1947年、「食品衛生法」を制定し、

食品添加物ポジティブリスト方式が採用され、原則として添加物使用禁止し、

国が安全であると判断したものを公表し、使用を認めることにしました。

つまりリストに載っていない者は使用できないということです。

その方式で60種類の化学合成添加物が認められました。

しかし、自然界のものは添加物ではなく、食品ということで野放しでした。

ようやく1995年に規制されたのです。

それにしても1948年の「食品衛生法」から日本は高度経済成長とともに

スーパー、コンビニの急成長で食品の大量消費時代になったのです。

同時に食品への添加物認可はどんどん業者本位でエスカレートし、

すでに1966年に356品目に増加していきました。

その安全性が大きく揺らぐ事件が起こりました。

それはアメリカの合成甘味料チクロが

発がん性と奇形児の生まれる確率が高いことが分かってきたのです。

アメリカでは禁止されましたが、

日本では粉末ジュースやアイスクリームに使用されており、

日本もポジティブリストから外しました。

この事件を受けて、1972年、「食品添加物の使用を制限する国会決議」が行われます。

さらに2年後、今度は安全神話を根底から揺り動かす事件が起こります。

フリルフラマイド(Furylfuramide)通称AF2。

上野製薬が製造していた主にボツリヌス菌に対する殺菌能力を持つ防腐剤として

1965年に厚生省が認可したものです。

構造としてはフランにニトロ基を加えたニトロフラン誘導体。

製造元の上野製薬では「トフロン」の商品名で豆腐用の防腐剤として

販売していたほか、魚肉ソーセージ等の製造の際に添加物として利用されていました。

1969年5月にテレビで「トフロンが人体に有害である」と

評論家、郡司篤孝が実証して有毒性が問題視され始めます。

即刻、上野製薬が郡司を

「でたらめな実験で誤った風説を流し業務を妨害した」として告訴しましたが、

1974年に無罪判決が下っています。

すでにテレビ放送される頃、東京医科歯科大学グループが、

「AF2がヒトの染色体に異常を起こさせる」ことが発見された発表。

さらに1973年には国立遺伝学研究所のグループは、

「AF2がバクテリアの遺伝子に突然変異を起こさせる」ことが確認したのです。

その後、AF2に発癌性があること、

AF2が肝臓内でさらに毒性の強い別の物質に変化する可能性があることなども

研究で明らかになっていきます。

これらの影響からAF2の使用が社会問題となっていきます。

1974年8月にAF2の食品添加物としての認可が取り消され、

以後添加物としての使用は禁止されました。

そして後日、厚生省がAF2を認可した際の根拠とした

安全性試験のデータ(大阪大学医学部で行われたとされた)が、

実は上野製薬側が行った実験のデータであったことも判明し、

当初の認可過程自体に問題があったのではという批判が起こります。

このような事件から、食品添加物の認可は9年間、許可されなくなったのです。