40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 133 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 29 玄米を正しく食べる 08 玄米だけでは食物繊維がたりません 01 食物繊維とは 

玄米には食物繊維が3%含まれています。

白米に比べたら3倍はあるのですが、

アブシン酸やフィチン酸と合わさると食物繊維の悪い面が出て、

消化不良を起こすことがあります。

食物繊維は大切な成分です。

では食物繊維とはいかなるものでしょうか。

人間の消化液には、食物を分解し、吸収しやすくするために各種の消化酵素が含まれています。

しかし、消化酵素でも分解されない食物中の成分があり、

これを食物繊維といいます。

食物繊維は、1972年にトロウエル博士によって初めて提唱された

「 Dietary fiber」 ということばの日本語訳です。

かつては、食品中の消化できない繊維分は、エネルギー源として利用されず、

便秘の解消に有効であるという程度の理解しかありませんでした。

しかし、1971年バーキット博士が「大腸がんに対する繊維仮説」をとなえて以来、

便秘は、単に生理的に不快というだけでなく、

大腸がんをはじめとする腸の病気のほか、

高脂血症とか糖尿病の発生とも関係があることが、しだいに明らかになってきました。

食物繊維の種類は、大別すると、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分けられます。

昔から繊維と呼ばれてきたものは不溶性繊維のほうで、

食物繊維という考え方が生まれてから後に、

水溶性繊維が食物繊維の仲間に入りました。

 

1・不溶性食物繊維

代表的なものとしては、植物の細胞壁をつくるセルロース、ヘミセルロース

リグニンなどがあります。一般的に、保水性がよく、また、

腸内にすみついている細菌類によって分解されにくいため、

糞便を増やす効果があり、便の形をよくし、やわらかくする作用があります。

そのため、腸内の便の通過時間を短くでき、便秘の予防効果をもたらします。

不溶性食物繊維は、穀類の外皮や豆類などの細胞壁の基本的な成分である

セルロースを中心として、これにヘミセルロースやリグニンが加わり、

複雑に絡み合ったものです。

 

2・水溶性食物繊維

食物繊維と呼ばれる食物中の消化されにくい物質は、

すべてが不溶性のものばかりでなく、水溶性の物質も数多くあります。

ことに、水溶性の難消化性多糖類が、からだにとって重要なことがわかり、

繊維状ではないのですが、食物繊維と呼ばれるようになりました。

ジャムなどの原料になる果物に多く含まれるペクチン、こんにゃくの原料である

コンニャク粉の主成分であるグルコマンナン、種々の植物性のガム質や粘質物など、

自然にあるもののほか、精製された難消化性デキストリン

合成多糖としてのポリデキストロースなどもこの仲間です。

粘性の強いものは、練り製品などに増粘多糖類として使われています。

そしてバーキットとトロウエル両博士は1975年、食物繊維が少ないか欠乏している

食事を長く続けると、便秘だけでなく、大腸がんやポリープ、

大腸憩室症などの腸の病気のほか、高脂血症や胆石、虚血性心疾患、

成人型糖尿病などの発生にも関係するという仮説を提唱しました。

この仮説は、今日では卓見として受け入れられていますが、

これらの病気は、便秘を除き、食物繊維の不足や欠乏によって

すぐに発症するわけではありません。

もっとも早く現われる症状は習慣性の便秘で、食物繊維の量と種類が、

便の量と質に影響しています。