玄米菜食 103 玄米菜食リバイバルを起こそう 62 ガンにならないための正しい食事術を学ぼう 05 ガン予防の決め手 05 梅干しは天下の宝刀
梅干しが日本の食卓から消えようとしています。
しかし、梅干しは日本食には欠かすことができないほど、和食の定番でした。
しかし、パンを中心とした洋食が支配して、梅干しを朝、食べるとか、
弁当に梅干しなどはもう見られないのです。
昔ながらに伝統的な梅干しがスーパーに全く置いてありません。
減塩が優先され、白干しの梅干を水につけて塩抜きし味付けされています。
しかもを調味梅干の漬け原材料は還元水飴、発酵調味料、たんぱく加水分解物、
甘味料(ステビア、スクラロース)などが有毒発がん物質が大量に使用されています。
「梅干し博士」といわれる和歌山県立医科大学の宇都宮洋才准教授は、
梅干し含まれるポリフェノール「エポキシリオニレシノール」化合物に、
ウイルス増殖を抑制する働きがあるというのです。
昔から「梅干しを入れたお茶でうがいすると風邪をひかない」との言い伝えば、
科学的に正しかったのです。
また梅干しは胃がん予防の効果もある。
まだ効能はたくさんあります。
胃がんにもつながるヘリコバクターピロリ菌の運動能力を抑制する物質が
梅干しに含まれていますし、糖尿病予防の機能もあります。
血糖値上昇や肥満をつながる酵素「α-グルコシダーゼ」の働きを阻害する成分が、
梅干しには含まれているのだといいます。
さらに
・食中毒予防…食中毒菌の増殖を抑制する「制菌作用」があります。
・動脈硬化の抑制…アンギオテンシンⅡという血管収縮性作用のある
ホルモンの働きを調整し、血圧上昇を抑え、動脈硬化を防ぐ作用があります。
・血液がサラサラに…梅干しに含まれるクエン酸がドロドロ血液の原因となる
酸性を中和させ、血液を浄化させます。
・疲労回復…疲れの原因となる乳酸を、
梅干しにたっぷり含まれる酸味の元「クエン酸」が抑制します。
梅は中国から平安期ころに日本に渡来しました。
「梅=日本」の印象が強いのか、梅の英語名は
「Japanese Apricot」なのです。
「望梅止渇(ぼうばいしかつ)」との言葉があります。
中国魏の曹操が兵士たちに、
「あの山を越えれば梅林があるぞ」と励ましたとの故事に由来しています。
梅酢は古来、塩とともに不可欠な基本調味料となり、
味加減を意味する塩梅(あんばい)という言葉も生まれたのです。
梅干しを普及させるには、コメ消費拡大に連動します。
梅干しはコメと一緒に食べるのが一般的でしたが、
日本人のコメ離れが進んでいます。
1960年には日本人は1人当たり平均で年間130キロのコメを食べていましたが、
2005年は60キロ弱と半分以下に減ったためです。
伝統食「日の丸弁当」を見ても、梅干しとコメは最強のコンビなのです。
日の丸弁当は白米ですが、玄米ならば最高のパワー食となります。
和歌山大の共同研究ので玄米に、高血圧対策効果があり、玄米に含まれる成分が、
梅干しは塩分の過剰摂取が気になりますが、宇都宮氏は、
「梅に含まれる塩分と血圧の関係について調べたところ、
梅干は高血圧化を抑える働きがあることが分かった」と言うので、
梅干しは必ずしも「高血圧の敵」ではないのです。
いずれにせよ、藤樹の宿では、ファスティングを終えた方には、
必ず、玄米+梅干し+海苔巻きのおにぎりを渡していますが、
実は凄い強力パワーのおにぎりなのです。