ホーリースピリチュアル・ファスティング 14 ファスティングは宗教の基礎・ヒンズ-教とイスラム教
ファスティングは歴史を大変革していきます。
ヨーロッパを根底からひっくり返した宗教改革者、マルチン・ルターは
ファスティングを何度も繰り返していましたので、死をも恐れず、戦い抜きました。
(1869年10月2日 - 1948年1月30日・インドのグジャラート出身の弁護士、宗教家、政治指導者)は、
ファスティングをルターのように何度も行い、たった一人で
インドをイギリスの支配から解放させた人です。
一切の私利私欲があってはならないと知り抜いていました。
このことをガンジーは「たとえば私が父親に対して、
父親の酒乱など悪習を止めさせるために断食をすることはできますが、
父親の遺産をもらうために断食することはできないのです」と説明しています。
このガンジーのファスティング姿勢はまさに修道院で伝えられてきた
1930年代のことですが、このようなエピソードが伝えられています。
「ニューデリーで暴動が起きても、
英国政府高官はニヤリと笑みを浮かべるだけだったが、
マハトマ・ガンジーが断食をすると英国の官庁全部が震え上がった」といいます。
真のファスティングは国家も世界も動かすのです。
すると日本のファスティング施設は何をしているのでしょうか。
ファスティングはただ単に個人の趣味なのですしょうか。
ダイエットやデトックだけのファスティングでは
あまりのも矮小化しすぎていませんか。
またガンジーはファスティングだけではなく、徹底した菜食主義でした。
彼は様々な飲食物を試した後、「菜食は体に必要な最低限度を満たす」と
いう結論に達し、日常の食事は穀物、豆類、果実、ヤギ乳、蜂蜜に限定していました。
ガンディーの菜食主義は「殺されるのを嫌がっているものは食べない」という
信念に基づいており、
「自ら実をつけて熟して実を落とすものをとるべき」という徹底していました。
ファスティングはその信仰を根底から支えるものとなっています。
5つの掟(または五行)に含まれています。
1・メッカ巡礼(ハッジ・経済的・肉体的に可能であれば、ヒジュラ暦第十二月であるズー=ル=ヒッジャ月(巡礼月)の8日から10日の時期を中心に、メッカのカアバ神殿に巡礼する)
2・日々の祈りの時間(サラー・一日五回、キブラに向かって神に祈る)
3・アラーへの信仰告白(シャハダー・アッラーの他に神は無い。ムハンマドは神の使徒である。」と証言すること。)
4・喜捨(ザカート・収入の一部を困窮者に施すこと
5・断食(サウム・ラマダーン月の日中、飲食や性行為を慎むこと。)
そして年に1回のラマダーンを断食月(聖別月)として、全世界のイスラム教徒は、
日が沈むまで飲食、喫煙、性行為は禁止されます。
そして断食期間の最後は盛大な祭りで終わりますし、
ラマダーン以外にもあらゆる記念日に断食をします。
シーア派では十行となっています。
(礼拝、喜捨(施し)、断食、巡礼、五分の一税、ジハード(努力すること)、
善行、悪行の阻止、預言者とその家族への愛、(預言者とその家族の敵との絶縁)