40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

ホーリースピリチュアル・ファスティング 05 世界の半数の人々が愛読する聖書が語るファスティングとは  01 世界を動かすのが本物の断食だ 

日本人には想像できないのですが、聖書の世界は砂漠なのです。

鳥取砂丘のような白いサラサラの砂の砂漠ではありません。

聖書の世界の砂漠の地面は赤く錆びた色であり、灰色の岩にゴツゴツと散在する、

まさに「すべてのものが死に絶える」というのが砂漠だったのです。

ナザレのイエスガリラヤで伝道に入る前に40日40夜の断食をされたのは、

このような砂漠だったということを忘れてはなりません。

 

マタイによる福音書

4:1 さて、イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。

 4:2 そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。

 

エスはこのように福音書に描かれたように束縛の縄目を解き放ち、

新しい掟をもたらすために活動されたのですが、当時のユダヤ教は、

ファスティングも含めた律法があまりにも煩雑詳細を極め、そうした律法を無効にし、

新たな風を吹き込んだのです。

エスユダヤ民族の中に生まれ、育って来られました。

ユダヤ人は原則として週に2回(月曜、木曜)は断食日でした。

それは創世記、出エジプト記レビ記など

律法の書に永遠に守るべきものとしての神との契約だったからです。

 

旧約聖書士師記

士  20:26 イスラエルの人々は皆、そのすべての軍団と共にベテルに上って行き、

主の御前に座り込んで泣いた。

その日、彼らは夕方まで断食し、焼き尽くす献げ物と

和解の献げ物を主の御前にささげた。

 

ゆえにイスラエルの歴史はまさにファスティングの歴史であり、

ユダヤ教は断食宗教となっていたのです。律法の解説書、タルムードには、

「祈っても願いが聞き入れられない者はただちに断食しなければならない」

とあります。

しかし、ファスティングユダヤ教キリスト教イスラム教だけではありません。

仏教でも若き日のブッダは、悟りを開くために、

過酷なファスティングを何度も行っています。

また仏教を産み出したインドにはヒンズー教があります。

この宗教もファスティングは宗教修業の必須なのです。

断食は人間が宗教的に進歩するのには必須条件とされているのです。

「断食をともなわない信仰などあり得ない」といいます。

中でも20世紀の生んだ有名な人物は、ガンジーです。

彼はヒンズー教徒としてのファスティングをフル活用して、

たった一人でインドをイギリスの支配から解放させた男です。

ガンジーは政治的な革命をともなうファスティングは、

一切の私利私欲があってはならないと知り抜いていました。

このことをガンジーは「たとえば私が父親に対して、

父親の酒乱など悪習を止めさせるために断食をすることはできますが、

父親の遺産をもらうために断食することはできないのです」と説明しています。

このガンジーの断食姿勢は

まさに修道院で伝えられてきたキリスト教の断食と酷似しています。

1930年代のことですが、このようなエピソードが伝えられています。

ニューデリーで暴動が起きても、

英国政府高官はニヤリと笑みを浮かべるだけだったが、

ガンジーが断食をすると英国の官庁全部が震え上がった」といいます。

また、イスラム教においては、

ファスティングは信仰を支える5つの掟に含まれています。

 

1・メッカ巡礼

2・日々の祈りの時間

3・アラーへの信仰告白

4・喜捨

 

かくしてほんとうの断食=ファスティングは、世界を動かすのです。