健康リスクマネジメント 122 病気を予防する 17 予防医学の基本 06 日本食・マクロビは世界一の理想食
そしてアメリカではマクガバン報告後、がん、心臓病などの生活習慣病が減少していきます。
今、日本の本屋の健康コーナーにはガンに関する本が圧倒的に多く
その次に肝臓、糖尿病、肥満、高血圧に関することが多くなっています。
これは以前のアメリカの状況と同じです。
しかし、日本では未だに一昔前のアメリカの高タンパク、高脂肪の真似をしています。
「牛乳の消費量の多い国では結腸ガンや直腸のガン、乳ガンや肺ガンの死亡率が高い。
西欧的な食生活の代表として『牛乳』、日本的な食生活の代表として
『味噌汁』を使って調査をした結果、
昭和三十五年生まれと昭和四十五年生まれの人を対象とした小学校入学時から
高校三年生までの追跡調査では 『牛乳大好き』の人たちの視力がもっとも悪く、
『好き』『普通』『嫌い』の順に視力は良くなり、『味噌汁』ではそれと逆になった」
と報告されています。
アメリカでも以前、牛乳を飲め飲めといった時代がありました。
しかし、今はどうでしょうか?
現在、アメリカの食事指針では牛乳は週に2,3度程度の摂取が適当とされています。
そして 日本食はヘルシーで美容にも良いという認識が広まって
日本食が世界的なブームになっていますが、
豆腐や寿司など今までの日本食とは違い特に玄米菜食を実践する方が増えているのです。
玄米菜食とは肉や魚、卵、乳製品などのタンパク質をできるだけ
控え食事の中心を玄米などの精製しない穀物と野菜中心の食事をいいますが
この食事法は大きな健康効果があり、
病気になりにくい体つくりを実践できるメニューなのです。
そして玄米を食べるメリットとは玄米菜食の中心となる玄米は
食べる人を選ばない万能食品で、アレルギーなどもなく、どんな体質の方でも、
どのような季節に食べても問題なく体質改善できるのが特徴です。
精製する前の玄米はお米の栄養がまるごと入っており、
ビタミン、ミネラル、食物繊維など人にとって不可欠な栄養素を、
気軽に摂取することが出来るのが魅力で、
噛みごたえが有りたくさん食べなくても満足感が得られるので、
ダイエット中の方にも最適です。
玄米を精米してしまうと豊富なのタンパク質や脂質、ビタミン類、ミネラル、
ニコチン酸、パテトン酸などの多くの栄養素を捨ててしまうことになってしまうので、
白米はこのような豊富な栄養の抜け殻のような状態になってしまっているとも言えるでしょう。
このような豊富な栄養を主食で摂取できる玄米は、
毎日の食事の中心に据えたい健康食品なのです。
ですから日本人こそ玄米菜食が必要なのです。
近年の生活の欧米化で肉や乳製品を主食にする場面が増えており、
日本人の消化器はさまざまなストレスにさらされています。
本来日本では肉などのタンパク質をあまり食べずに、
穀物と野菜中心の食事が行われてきた経緯があり、
日本人の胃や腸などの消化器系はこうした玄米菜食に適した機能を備えているため、
最も健康に導くことができる食事法なのです。