40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

サムライ・ファスティングに生きるとは 「代表的日本人」に書かれた武士道精神22 上杉鷹山 12 米沢藩主、鷹山の生き様に生きよう 

鷹山は上杉藩を治めた藩主でしたが、その生涯は

質素、倹約に心掛け、民もそれに習い、その生涯は謙遜で知的で哲学者の生涯でした。

鷹山はまさに天と通じる生きる道を知っていたのです。

それは西郷隆盛と共通していることです。

そして天に導かれて考えて実行する優秀な指導者でした。

「代表的日本人」で内村鑑三はひじょうに美しい文章で

2番バッターである上杉鷹山の項目の最後にこのように書いています。

 

・・・このような節制家は、健康に恵まれて70年の人生をまっとうした。

若き日の望みはほとんどなかった。

藩は安定し、民の暮らしは楽になり、領内に豊かさが満たされた。

かつては藩をあげても5両の金さえ工面できなかったが、

一声で1万両も集められるようになっていた。

このような人物の最後がやすらかでないはずはない。

文政2年(1822年)3が月19日、鷹山は最後の息をひきとった。

「民はよき祖父母を失ったかのように泣いた。

身分を問わず、誰もが悲嘆にくれる様子は筆に尽くしがたい。

葬儀の日、何万人もの人が沿道を埋め尽くして、葬列を見送った。

合掌し、頭を垂れ、一斉に号泣する人々につられ、

山川草木もこぞってこれに和した」と伝えられている。・・・

 

 

内村鑑三十戒を固く信じて生きたクリスチャンですが、

この文章にあるように「山川草木もこぞってこれに和した」と

万葉集から引用しています。

鷹山は自然をこよなく愛し、その70年の生涯、

それは内村も同じ年齢で天に召されましたが、

鷹山のような生き方をめざして、サムライキリスト教である無教会を形成して、

世界のキリスト教会に大きな節目を残し、

自分の死も誰も悲しまなくても自然が和すということを書いたのは、

単に西洋かぶれ、バタ臭いキリスト教にかぶれていたのではなく

武士道に生きていく覚悟をみます。

単にキリスト教という狭い世界だけをみていたのでは、

内村のような文章は書けません。

日本に息づく日本の伝統、文化を熟知していたからなのです。

私は高校時代から今日まで日本のキリスト教会の裏側をずいぶん見てきましたが、

多くの日本のキリスト教会の働きは敷居が高く、

牧師など教職者が日本人のこころをつかむ努力をしていません。

難しい神学をコテコテ振り回して説教する前に

内村鑑三の「代表的日本人」を何度も英文で読むべきです。

特にキリスト教会の運営には全世界の牧師たちが鷹山のような生き方をすべきです。

特に贅沢三昧のキリスト教会の牧師たちは

数百回、鷹山の項目を読んで

塵灰をかぶって、悔い改めていただきたいものです。