40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

サムライ・ファスティングに生きるとは 「代表的日本人」に書かれた武士道精神24 上杉鷹山 09 米沢藩の戒律実行

また鷹山は藩を支える農民階層に対して「伍什組合の令」を出します。

そこではこのような掟を作り、守らせます。

 

1・5人組は常に親しくして交わり、支え合うこと

2・10人組は家事もオープンに親類のようにすること

3・その組の者は互いに助け合うこと、友人のようになること

4・組は他の組が苦難に見舞われたらすすんで助けること

5・10人組はあらゆる組員の支え合うこと

 

最後の6について内村はこのように書いています。

 

・・・善を勧め、悪を戒め、倹約を守らせ、贅沢を抑える。

自分の天職を捨てて、他の仕事に走る者、

また歌舞伎、狂言、酒宴や他の遊興に耽ったり、賭博をなす者があれば、

まず五人組が意見し、それでも相手が従わないときには、

ひそかに村役人に訴え、相応の処分を受けさせなければならない。

このような布告に役人の形式主義がまったく見られない。

しかも、鷹山の米沢藩以外に地球上でどこかでこのような布告が出されて、

その通りに実行されたとは聞いたことがない。

アメリカにおける農業組合は、産業組合にほかならず、

その主な目的は、利得(益)である。

鷹山の農民組合にあたるものをあげるならば、

キリスト教会初代にさかのぼらなければならない。

鷹山は様々な「教示」により、

そして自ら範を示すことで15万人からなる藩を徐々に

しかし着実に自分の理想のかたちに近づけていった。・・・

 

これは信徒言行録に書かれてある教会そのものなのです。

日本にかつてこのような初代教会のような自治体が存在したとは奇跡です。

今、日本にはまったくありません。

日本全国各地に津々浦々までパチンコ店が蔓延しています。

そして日本には相互扶助などあり得ず、老人介護施設がやたら多くて、

もてる者が勝者だという勝ち組、負け組という差別構造が明確なのです。

ましてや初代教会のような教会形成など日本のキリスト教会にもありません。

いや明治以降、存在したことがないのです。

米沢藩にそのような共同体が存在したことは驚くべきことです。

本当に実在したのか内村鑑三は、

米沢藩を見学した記録(著名な学者、倉成竜渚の記録)を紹介しています。