40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

サムライ・ファスティングに生きるとは 「代表的日本人」に書かれた武士道精神26 上杉鷹山 11 純粋さと高潔は家庭の中にも

内村は鷹山の人格についてこのように書いています。

 

・・・鷹山の純粋さと高潔さは、家庭や家族関係に最もよく表れていた。

米沢藩の財政の信用が十分に回復し、

いくらでも豊かな暮らしができるようになってからも、

鷹山は最後まで木綿の着物と質素な食事で通した。

畳は修理がきかなくなるまで新しいものと取り換えず、

破れた畳に自分で神を貼っている姿がたびたび見かけられた。

鷹山の家庭観も実に立派なものだった。

賢者のいう

「自己を修める者にしてはじめて家を治め、

家を整える者にしてはじめて国を統治することができる」

という言葉を文字通リ実行した。

特に鷹山のような社会的地位の人間が側室を持つ権利をだれも疑わず、

大名となれば4、5人は側室を抱えていた時代に、

鷹山は10歳年上の側室を一人持っていただけであった。

それも特別の事情があったからだ。鷹山は当時の慣習に従い、

成人前に親の決めた相手と結婚したが、その女性には先天的な知的障害があり、

知力はせいぜい10歳ぐらいだった。

しかし、鷹山は心からの愛情と尊敬をもって妻に接し、玩具や人形をつくり、

あらゆる手を尽くして慰め、20年の結婚生活の間、

自分の運命に対する不満を微塵も見せなかった。・・・

 

 

唯一の10歳年上の側室との間に子を設け、

その孫娘に宛てた手紙を内村は紹介しています。

この手紙を読むと鷹山の家庭観が明らかになり、

当時の江戸時代の道徳的なレベルの高さが分かります。

そしてそのレベルの最高峰が鷹山でした。

内村が紹介した手紙の一部です。

 

・・・「人は三つの恩義を受けて成長する。父母と師と君である。

それぞれの恩義の深さは計り知れないが、とりわけ深く貴いのは父母の恩である。

この世に生を受けたのは父母のおかげである。

この身体が父母の一部であることを常に忘れてはならない。

だから心の底から父母を大切にしなさい。

・・領地を治めるもとは、よく整った家にあると思いなさい。

よく整った家というのは、妻と夫の関係が正しいことが基本である。

水源が乱れている川から、どうしてまともな流れが期待できよう・・

これまで教えられた質素の心を忘れていけない。

養蚕など女の仕事に励み、和歌に親しんで心を磨きなさい。・・・

 

 

このような手紙をおじい様からもらえる孫はしあわせです。

今、これだけの手紙を書けるおじいさんは私も含めていないでしょう。

それだけ鷹山の質倹約と道徳が生涯を通して、

すべての面で生きていたのです。

サムライ・ファスティングもかくありたいものです。

サムライ・ファスティングとは

このように日常生活の隅々まで生きることに本命があるからです。