少食ファスティングの基礎 玄米菜食 109 玄米食で病を癒す 30 がんを改善する玄米食 30 玄米の抗がん作用 04
しかし、抗がん剤は化学的な毒物から作られていますので、
毒性抗がん剤はがん細胞を攻撃しますのでまわりの細胞も攻撃してしまいます。
そのために抗がん剤で死ぬことになります。
そこで抗がん剤研究者たちはがん細胞だけを攻撃する抗がん剤開発に取り組み、
分子標的薬剤です。「分子標的薬」は、
病気の細胞(がん細胞など)の表面にあるたんぱく質や遺伝子をターゲットとして効率よく攻撃するくすりとして注目されています。
「抗体(こうたい)医薬」には、分子標的薬に分類されるものもあります。
現在では、低分子化合物のくすりも含め、10種類以上の分子標的薬が使用されています。
その中でもよく知られたものがイレッサです。
ある辞典ではこのように説明されています。「英国の製薬大手アストラゼネカが開発した飲み薬。
日本人の肺がん患者の8割を占めるタイプに効き目があり、当初は副作用も少ないとされた。
日本は世界で初めて輸入を承認。申請から5カ月という異例の早さだった。
発売から約5カ月間に推定約2万人が服用し、間質性肺炎などで200人近くが死亡。
発売から昨年末までに862人が亡くなった。現在は遺伝子検査で効果が期待できる患者に限られる。」
イレッサも問題があり、何とかがん細胞だけをアポトーシスに追い込む方法がないのかという研究の中で
琉球大学の伊藤教授がいきついたのは、玄米成分RBFでした。
ではこの玄米成分がなぜガン細胞を死滅させていくのかです。
国立がんセンターの説明はこうです。
「人間の体は細胞からできています。がんは、普通の細胞から発生した異常な細胞のかたまりです。
正常な細胞は、体や周囲の状態に応じて、ふえたり、ふえることをやめたりします。
例えば皮膚の細胞は、けがをすれば増殖して傷口をふさぎますが、傷が治れば増殖を停止します。
一方、がん細胞は、体からの命令を無視してふえ続けます。
勝手にふえるので、周囲の大切な組織が壊れたり、本来がんのかたまりがあるはずがない組織で増殖したりします。
正常な細胞ではこのようなことはありません。
がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことにより、発生します。
これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い間に徐々に誘発されるということもわかっています。
正常からがんに向かってだんだんと進むことから、「多段階発がん」といわれています。
傷がつく遺伝子の種類として、細胞を増殖させるアクセルの役割をする遺伝子が、
必要ではないときにも踏まれたままになるような場合(がん遺伝子の活性化)と、
細胞増殖を停止させるブレーキとなる遺伝子がかからなくなる場合(がん抑制遺伝子の不活化)があることもわかっています。
傷の種類として、DNAの暗号に異常が生じる突然変異と、
暗号自体は変わらなくても使われ方が変わってしまう、
エピジェネティック変異とがあることがわかってきています。
正常な細胞に決まった異常が起こると、その細胞は増殖します。
そこに第二の異常が起こると、さらに早く増殖するようになります。
この異常の積み重ねにより、がん細胞が完成すると考えられます。