40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

少食ファスティングの基礎 玄米菜食 102 玄米食で病を癒す 23 がんを改善する玄米食 23  がん免疫療法 01

現在、一般的に行われているがん治療は、

外科治療(手術)、化学療法(分子標的薬を含む抗がん剤による治療)、放射線治療3つで、

これらを総称して三大がん治療といわれています。

この三大がん治療に加えて、近年“第4のがん治療”として注目されているのが免疫療法です。

免疫とは、体の中に侵入した異物を排除するために、誰もが生まれながらに備えている能力です。

この能力を高め、がんの治療を目的とした免疫療法を特に「がん免疫療法」といいます。

近年、免疫システムの研究が大きく進み、

新しいタイプの治療法が次々に登場するなど、がん免疫療法は注目されており、

アメリカの科学誌「サイエンス」は、Cancer Immunotherapy(がんの免疫療法)を

身体の免疫システムを利用した非常に魅力的な治療法であるとして、

2013年の科学のブレークスルー(画期的な進展)に選びました。

三大がん治療が外部からの力(手術・抗がん剤放射線)を借りてがんを治療するのに対し、

免疫療法は主として本来体が持っている免疫力(免疫細胞)を活かしてがんと闘います。

免疫療法は、他の治療ほど即効性はない場合もありますが、

効果が長期間持続することを特徴とします。

これが免疫療法の最大の利点です。

免疫療法は、自分自身の持つ免疫力を使った治療なので、

体力があり免疫の働きも衰えていない病気の早い段階で使うと、

より高い効果をあげることも知られています。

 

 

 

また樹状細胞ワクチン療法やペプチドワクチン療法など一部の免疫療法では、他のがん治療に比べて副作用の報告が少ないこともメリットです。手術・抗がん剤放射線といった従来の治療と組み合わせて同時に行うこともできます。

1990年代までの免疫療法は、「非特異的」がん免疫療法といわれています。体全体の免疫能を底上げしてがんと闘うことを目指すものでしたが、開発されたいずれの治療でも進行がんに対する単独での有効性は証明されませんでした。

1990年代に入り、免疫細胞ががん細胞を攻撃するメカニズムが明らかにされ、「正常細胞に影響なく、がん細胞を攻撃する」という「特異的」がん免疫療法が医療の現場に取り入れられるようになりました。すなわち、免疫療法は、体全体の免疫の活性化しかできなかった非特異的がん免疫療法から、がん細胞に特化して免疫力を高め、より効率的に作用する特異的がん免疫療法へと発展したのです。さらに、免疫応答を抑える分子の働きが徐々に解明されてきたことも加わり、21世紀の免疫療法は飛躍的に進化しました。