少食ファスティングの基礎 玄米菜食 83 玄米食で病を癒す 05 がんを改善する玄米食 05 がんはなぜ増加しているのか
がんを筆頭に増加の一途であります脳血管障害、心臓病、糖尿病、高血圧症などの
生活習慣病はどれもいのちにかかわる重大な病気です。
40年前前、つまり1970年まではあまりみられなかったこれら生活習慣病は、
まさにそのかかった人の生活習慣病、生活環境、遺伝的要素、精神的ストレスなどが
複雑に絡み合って誘発されています。
中でも大きな要因とされていますのは、食事と運動です。
とくに自動車の普及で歩くことがなくなり、運動の機会が減っています。
沖縄26ショックの原因に運動不足があります。
公共交通機関の少ない沖縄では移動は
大半が自動車で夏期ともなれば暑くて部屋にいることも多いなど、
深刻な運動不足もその要因なのです。
そして食事です。
胎児から高齢者まで食はすべてに多大な影響を与えています。
私たちの体を形成しているのは、2年間のうちに摂取した食物だといわれています。
この2年の間によい正しい食べ物を食べていれば健康を保つことができ、
逆に悪いものを食べておれば病気になるということなのです。
そのような単純明快なことがなかなか私たちには理解できていません。
私たちに日本人は、4、50年前までは低カロリー、低脂肪、高炭水化物が普通で、
米食で炭水化物を多くとり、動物性脂肪は肉より、魚類が中心でした。
そこに季節の野菜、海藻もふんだんに摂取していたのです。
しかし、1960年から70年代からスーパー、外食産業が全国展開。
そこにマクドナルドを筆頭にファーストフードも全国展開を開始しました。
そこに24時間営業のコンビニの登場です。
これで高カロリー、高脂肪の食品があふれ出て、季節の野菜、海藻を食べなくなりました。
そして加工食品がスーパー、コンビニに満ち溢れ、大量の添加物が使用されるようになりました。
日本人一人あたり一生涯で約7トンの添加物が体に入るという説もあります。
そこに農産物が農薬汚染されていますし、動物のエサは驚くべき添加物が使用されていますので、
4、50年前とは全く異なる食の異次元になっています。
このような流れに抗して生活できないほど、コンビニもスーパーも生活にしみ込んでいますので、
私たちはまさに添加物、農薬汚染などの複合汚染に満ち溢れているということになります。
このため従来の病気のパターンとは全く異なる異次元の病気である、
悪性新生物(がん)、脳血管症、心臓病、糖尿病、心筋梗塞などの生活習慣病が
病気の大半を占めるようになってきました。
生活習慣病は、かつて成人病といい中高年にさしかかって出てくる病気でしたが、
今は青少年にまで出てくる深刻な蔓延的な病気となっているのです。