40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書  08 飽食の日本  06  肝臓   

NHKスペシャル・人体 神秘の巨大ネットワーク6「生命誕生 ミクロの会話」で放送されたのは、
 
受胎した母体の中で最初に誕生するのは心臓ですが、その次は肝臓だという内容でした。
 
その肝臓ですが、英語でliverギリシア語ではhēpar
 
日本では古くは肝(きも)と呼ばれ,五臓六腑の一つとされています。
 
「肝心(または肝腎)」「肝要」などの熟語にみられるように,
 
人体にとってたいせつな器官と見られてきました。
 
胆汁を分泌し、門脈を経て入ってきた血液中の糖分をグリコーゲン(糖原)に変えて貯蔵し、
 
必要なときにブドウ糖として血液中に送り出すほか、血清タンパクの合成、
 
解毒作用など、幅広い働きをもっています。
 
分泌器官としては、人体中で最大の分泌腺といえます。
  
肝臓の病気は
 
1・肝炎・・・ウイルスによるものをウイルス性肝炎で、ABCDE型などが確認されています。
 
とくにC型は輸血などの血液および血液製剤を介して感染することが明らかになってきました。
 
長期間軽度の炎症が断続し、10年以上経過したのち、
 
急速に活発となり肝硬変、肝癌へと進展してしまいます。
 
 
2・肝硬変・・・肝炎ウイルスの感染や多量の飲酒などにより、肝細胞の壊死(えし)をきたし
 
線維化が進展して、肝障害が長く続くと肝硬変となります。
 
 
3・肝癌・・・肝臓に、原発性または転移性の癌腫が発生したもの
 
 
 4・胆道結石・・・胆嚢や胆管などに結石ができるもの。
 
 
戦後、断食療法の普及で最も貢献されたのは、甲田光雄医師でしょう。
 
この甲田医師は中学生に頃に肝炎を患い、慢性肝炎になり、
 
治らず大阪大学医学部に在籍しておられました。
 
中々、改善しない慢性肝炎が断食で治ったという民間療法の本を読み、
 
主治医は、「そんなことをすれば死ぬぞ」と大反対でしたが、それを押し切って、
 
11日間の断食を決行されました。
 
すると死ぬどころか元気になって、以後、甲田医師は、
 
「断食は、現代医学では未解明の深い真理が秘められているに違いない」と考えられたのです。
 
そして医学部を卒業される時に「自分はこの断食療法で、現代医学の治療を受けても治らず、
 
困っている難病の患者さんたちを救ってあげたい」と
 
甲田医院で断食療法を実践されます。
 
以後、2008年8月に亡くなられるまで58年間にわたり、
 
断食療法の普及に全力で当たって来られました。
 
特にご自身が慢性肝炎だったので同じ患者さんにはどんどん断食を勧めて、
 
肝機能がどのように変化するか、検査のデーターもまとめて著述しておられます。
 
それによりますと断食をすると一時的に肝機能の数値が悪くなるケースと、
 
急速に好転するケースがあり、それを研究していかれたら原因が分かったと書いておられます。
 
「断食によって、人体内の免疫応答が活発となり、
 
肝臓の中にあるクッパー細胞やリンパ球などが肝細胞の中に潜り込でウィルスをやっつけるために、
 
NO(酸化窒素)のような活性酸素を放出して攻撃を加える結果、
 
ウィルスが入り込んでいる肝細胞が壊れ、
 
その中にある酵素(GOTやGPT)がどっと血液中に出て来るのです。
 
ですから断食中にこの数値が上昇するのです。
 
これは断食によって肝炎が悪化したのではなく、もしろ喜ぶべき現象だったのです。
 
ウィルスが入り込んだ悪い細胞を、一度、全部、壊して、また新しい細胞を造る過程だったのです」
 
私たちはこれを好転反応といいますが、あらゆる病気にこのような現象が起こるようです。
 
すでに欧米の医学では実験の結果、このようなことは把握されて、医学に生かされています。
 
日本の医学界では甲田療法を継承する医師もおられますので、
 
さらに研究を重ねていただきたいと念願しています。