40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書  03 飽食の日本  01  糖尿病

日本はつい最近まで飢餓の歴史が続いていました。

 
歴史的に日本国が誕生したのは聖徳太子(紀元660年)からなので
 
その記録が残っていますが、
 
記憶に新しいところでは、太平洋戦争中の食糧配給制度でしょう。
 
配給制は昭和2年の日中戦争から昭和20年まで続き、
 
敗戦後も約5年は食糧難でしたから23年間も凄い飢饉を経験しています。
 
こうして日本人のDNAには、飢餓に強い耐性が刷り込まれてきましたが、
 
昭和40年以降は、日本歴史上、経験したことがない飽食の時代を迎えます。
 
日本全国民が食べ過ぎ症候群に巻き込まれていきました。
 
それを助長したのは、インスタント食品、なかでも即席麺。
 
そしてマクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなど手軽に食べられるファーストフードの登場し、
 
さらにスーパーとコンビニ、ファミリーレストランなどで
 
いつでも食べられる環境が整いました。
 
また家庭でも多彩で便利な冷凍食品、スーパーなどの中食で
 
食べ物は必ず冷蔵庫にある状態となりました。
 
戦争中の配給制時代とは雲泥の差です。この食べ過ぎの結果、まず肥満の増加です。
 
厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、
 
日本人の肥満の割合は男性28.4%、女性18.7%となっています。
 
年代別にみると、男性では40歳代が36.5%と最も高く、次いで50歳代が33.2%となっています。
 
一方、女性は30歳代を除いて年齢が上がるにつれて
 
肥満者の割合が高くなり、70歳以上で23.8%と最も高くなっています。
 
健康面で、肥満との関係でもっとも注目されているのが、
 
糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。
 
また、これらの病気が重複して発症するメタボリックシンドローム
(内臓の周囲に脂肪がたまり、 それに加えて高血糖・高血圧・高脂血・高コレステロールの症状のいくつかを複数併せもつ状態)
 
とも密接な関係があります。
 
肥満を放置していますと生活習慣病を悪化させ、血管を傷つけたり、もろくしたりして、
 
やがて動脈硬化を引き起こします。
 
その結果、心筋梗塞脳卒中などの重大な病気へと進む原因ともなります。
 
日本人には小太りの人は多いのですが、欧米人のような超肥満体の人はあまりいません。
 
それは日本人の場合、もともとインスリンの分泌能力が低いため、
 
少し太ると糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすく、それ以上は太れないためです。
 
それだけに日本人は、肥満にはとくに気をつける必要があります。
 
私たちの時代は食べ過ぎと運動不足で肥満になりがちです。
 
肥満と自覚したり、検査で異常が出たら、まず藤樹の宿で
 
少食ファスティングをしましょう。
 
肥満になると、耐糖能(血糖を処理する能力)障害など、
 
軽い糖尿病状態になる人が増えますが、
 
初期のうちに肥満を解消すれば、また正常に戻れますが、
 
そのまま肥満を放置し続けると、糖尿病になってしまう人が少なくないのです。
 
このような、明らかに肥満が原因で発症する糖尿病を、「肥満糖尿病」といいます。
 
日本人の糖尿病は、厚生労働省の調査では、
 
糖尿病患者数は316万6千人(2014)で、
 
糖尿病予備群は約1,000万人となっています。
 
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが十分に作用せず、
 
血糖値が高い状態が慢性的に続く病気です。
 
食生活や運動不足などの生活習慣が起因となる「2型糖尿病」が患者の大部分です。
 
高血糖の状態が続くと血管や神経が傷つき、様々な臓器に障害が起きます。
 
失明や足の切断、脳卒中心筋梗塞などを引き起こすことがあります。