40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

超少食実践者 コルナロ語録・解説 10 至福の老年を味わってほしい

【コルナロ語録 10】
あなたが健康で長生きをして、しかもその間、病気もひとつもせず、
最後は平和のうちに静かに息を引き取るという幸福な生涯を願う者は、誰でも飲食を最小限に定める必要がある。
この生活を送れば、血液はまったく汚れることもない。そして胃から頭へ登る悪気はない。
そして心は常に穏やかで、妙なる喜びに満たされるのだ。
そして過去の悪癖から解放され、神に感謝し、長生きを楽しみとすることができるのだ。
また死に備えることに際しても幸福な死を予感しているのだ。
したがって私には死の恐怖などいささかもない。
苦痛や高熱をともなう病気にも一度も見舞われたこともなく、安らかにこの世を去ることができるのだ。
それはちょうどランプのようなものだ。
すなわち油がなくなれば、火が静かに消えるように、地上から天国へと穏やかに移るだけのことなのだ。
快楽を追い続ける者たちは、長寿は幸福ではなく地獄となる。
75歳以上の人生ではないなどという者がいるが、彼らは間違っている。
私は断言できる、「老年の生活は実に楽しいのだ。実に素晴らしいのだ。
すべての人々が、私の年齢にまで達して、この幸福な老年の生活を享受できようになってほしい」と。
これらのことは、私のこの文章を読むみなさんに対して切に願っていることなのである。
 
(83歳の講和-01「無病法」40-41頁から)
 
 【解説 10】
 コルナロはイタリア人でカトリック教徒です。
カトリック教徒は天国と地獄の存在を明確に自覚し、信じています。
この信仰を理解できないとコルナロの解説は絶対にできません。
少なくとも聖書は、天国への道を行くものであり、ジョン・バンヤンの書いた「天路歴程」の歩みをしていくのは
全世界の35%を占めるクリスチャンの希望であり、力です。
ですからコルナロはこの天国にゆける希望をもって地上の歩みも健康であることを感謝しているわけです。
そのためには「飲食を最小限に定める」ことを勧めているのです。
日本の牧師でコルナロのことを高く評価し、牧師の説教や論文で語る方はまずいないのではないでしょうか。
なぜなら天国への備えに対して、食を節することなど、牧師を養成する神学校で教えていなからです。
多くの日本の牧師は食事に関して、コルナロが指摘するように
「快楽を追い続ける者」(つまりグルメを追い続け、飲食がセーブされていない)であれば、
まさに病気(ガンや糖尿病などで)まさに地獄のような苦しみを送らなければならないでしょう。
コルナロのように老い「老年の生活は実に楽しい」とは健やかな健康の歩みがあってのことで、
病気ばかりではこうした感謝な生涯を全うすることはできません。
ある牧師を養成する神学校(全寮制)の食事メニューを聞いたことがあります。
大量の食事の量、質の悪さに呆れ返りました。
これではコルナロの予見した事態が彼らを待ち受けています。
そのようにならないことを祈るのみです。