40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

断食救人類の書 281 少食は救国、救人類となる 67 少食ファスティングの思想   02 食を制する思想 02

コルナロ語録はヨーロッパで最も読まれたといわれています。

それゆえにコルナロはイタリア人としては、

ヨーロッパでは最も有名な人物となり、

同時代のレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロよりもはるかに知られた人物でした。

コルナロが83歳になった心境をこのように書いています。

 

私の老境(83歳)では、素晴らしい生活を味わっている。

そのことは多くの者が証言している。誰の手助けもなく馬に乗れるし、山にもやすやすと登れる。

気分はいつも爽快であるし、倦怠感、生活の疲労感など無縁である。

1日のかなりの時間、見識豊かな人々の会話。

それ以外には読書を友としているし、その後でペンを執る。

執筆こそこの世の中にもっとも役に立ちことであるからだ。

食事については、豪華な食事よりも質素な食事を好んで食べる。

また眠りも快適である。

どこであろうともすぐ熟睡できる。

しかも見る夢はどれもが楽しいものばかりだ。

また、国家に対する貢献も大きな喜びとなっている。

排水工事による土地の改良事業である。

この種の事業はかなりの数に上るが、顧みれば、当初は一つの事業が完成するまでには、

ほんとうに生きているのかどうか常に不安がよぎった。

しかし、そのような心配が今はない。そしてどの事業も完成させることができている。

どこでどうあろうとも規則的な超少食に心がけているゆえである。

以上、今私が楽しんでいることの事例からも他の老人たちと比べてみれば、

私がいかに幸福な日々を送っているか分かるであろう。

いや、若者たちと比べてもそういえるだろう。

それは若者たちにしかない悩み、葛藤、自分を苛む情動がないからだ。

私のささやかな楽しみなのは、83歳のこの年齢で健全で面白い喜劇を書いていることだ。

 

食を制して少食に徹していたコルナロは都市の設計から

健康や喜劇などの戯曲と様々な著述活動もしていました。

このような食を制する思想はどこからきているかです。

さらにコルナロの言葉に耳を傾けますと自分の終わりを見ています。

つまり自然死で安らかな死、しかも有意義な生涯を終えての死を明確に見ています。

終わりを見るのは、死は終わりではないと見ているからできることなのです。

コルナロの言葉に耳を傾けましょう。

 

私は病死ではなく、自然死でこの世を去っていくであろう。

それは苦痛もなく、安らかな死である。

しかし、ずっと先のことではなく、私はこれからも先、かなりの長い年月、健康で快適に過ごし、

この素晴らしい生を謳歌するであろう。

この世界は実に素晴らしい。

しかし、この素晴らしい人生は、節制(超少食)してこそである。

その経験者しか分からないのではないか。

いずれにせよ、できる限り、多くの人々が、健康と長寿を願うならば、

私の健康法、私の習慣に倣ってほしいものである。

健康、長寿はこの世のいかなる財宝にも勝る。

どんなに莫大な富を得ても、病気で苦しむようでは、

ほんとうにどこに真の幸福はあろうか。

まことにまことに食の節制(超少食)こそ、神がもっとも喜ばれることなのである。

また節制は自然の理に適い、また理性的にも理に適うことである。

そしてあらゆる知恵は、節制にある。

そして節制は、私たちの人生観に積極性を与え、

すべての人生の営みに活力をもたらすのだ。

実に宇宙の法則は、節制(超少食)の食習慣を支持しているのだ。

深い霧が、陽の光を浴びて晴れるように、

人生のすべての苦しみも跡形なく消えていくのである。

まことにまことに飲食を慎む者は、

鋭い五官、冴えた頭脳、優れた記憶力、軽やかな行動力などに恵まれ、

精神(霊的にも)に、自分にまつわりつくあらゆる束縛から解放を味わう。

そして真の自由を味わう境地に到達するのである。

すなわち一生涯において、心(霊)と体において、

現世で得られる最大の幸福が与えられるのである。