ファスティング(断食)で改善可能な症状 91 難病克服体験11 腸閉塞
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説【腸閉塞】
腸閉塞症、イレウスileusともいう。
腸内容の通過が妨げられ、閉塞部の口側に腸内容が貯留し、腸管の拡張がおこる。
拡張腸管は分泌亢進、吸収低下のため、いっそう拡張するという悪循環が成立し、急速に全身状態が悪化する。
イレウスの症状としては間欠性腹痛、吐き気、嘔吐、腹部膨満、排便と排ガスの停止などがみられる。
救急処置が必要で、まず腸内容を吸引排除して腸管内の減圧を図り、悪循環を断つ。
水分、電解質の喪失には適正な輸液を行う。
脱水による循環血液量減少に加えて、薄くなった拡張腸管から血中と腹膜腔への細菌の移行、腸管からの毒素の移行などと相まって敗血症、腹膜炎、エンドトキシンショックなど致命的な合併症に移行しうる。
治療は腸内容の排除、適切な補液が術前処置として必要である。
手術が必要かどうかは、イレウスが絞扼性か単純性かの鑑別診断によって決める。
イレウス症状に加えて、高熱、白血球増多、腹膜刺激症状の進行などがあれば絞扼性の可能性が高く、腸管壊死、穿孔による腹膜炎がおこらないうちに手術して病因を除くようにする。
甲田光雄著「朝食を抜くと病気は治る」
北尾ゆり子さん(74歳)の証言(186頁~要旨)
私は若いころ受けた手術が原因で、長年、腸閉塞に苦しんできました。
昼夜に関係なく、突然、襲う腹痛のために病院に駆け込むことがしばしばでした。
年に3回も続いたこともあり、甲田先生の本を読んで甲田医院で診察を受けました。
そして甲田先生の指示で少食を続け、腹痛が嘘のように消えたのです。
甲田先生が指示されたのは、朝食を抜き、朝は野菜ジュース、昼と夜は玄米、豆腐半丁というシンプルなものでした。
そして1週間に1回、寒天断食でした。
甲田先生は「これを続ければ半年に治ります」と言われ、寒天断食をしてみましたが、戻してしまい、寒天断食はできず、前者だけを継続しました。
そして1食減らして2食にし確実に体調はよくなっていきました。
そして甲田先生からもう大丈夫とお墨付きをいただきました。
そしてあれほど頻繁にあった腸閉塞の腹痛がなくなりました。
また何をするにも疲れやすかったのに体が軽くなって元気になり、やる気が出てきて疲れなくなりました。
そして少々の無理もできるようになり、他の人から感心されています。
ミシン仕事や畑の仕事をすればすぐ背中が痛くなり、肩こりもあったのが不思議なくらいなくなりました。
以前は目ざめも悪かったのですが、よく眠れるようになり、目ざめもとてもよいです。
さらに便通もよくなりました。
痔もあったのですが、これは早い時期に治りました。
また目やにもたくさん出ていたのもなくなりました。
最近は、疲れたな時、食べ過ぎた時には、すまし断食を行ないます。
すると元気になり、その回復力の凄さに自分でも驚くほどです。
食べ過ぎると体がだるく、疲れやすく、根気がなくなるなど、食べ過ぎはいかに体に悪いかを身を持って体験しています。
【甲田医師のアドバイス】
手術をし、お腹の臓器や生殖器にメスを入れますと、必ず、後で大なり小なりの腸の癒着が起こります。
断食と少食を実行したら腸の癒着はとれます。
多くの人は手術をすると腸の癒着が起こることを知りません。術後の癒着を予防するのは少食です。
【藤樹の宿コメント】
手術で臓器が空気に触れて、こうした癒着が起こり、苦労している方が藤樹の宿にも来られます。
藤樹の宿方式の少食で必ず防げますし、腸閉塞を改善することは、甲田医師のいわれる通りだと思います。