エシカルとは何か 06 エシカル & サステナブル
エシカル入門講座になっていますのであしからずお読みください。
エシカルの考えを持ち、商品の生産過程や、
生産に関わる人たちの生活背景にまで目を向けることで、
人や環境に配慮していない商品を買わないという選択ができるようになります。
一人ひとりの消費行動が「エシカル」に変わっていくことで、
人や環境に配慮していない商品は売れにくくなれば、
企業は生産活動を見直さなければなりません。
このようにエシカルの広がりは、社会問題の解決につながっていくのです。
★サステナブルとの違いは?
言葉にも注目が集まっています。
エシカルが「倫理的な」「道徳的な」という意味であるのに対し、
サステナブル(Sustainable)は直訳すると「持続可能な」という意味です。
地球環境への配慮や人権の保護など、
地球上のすべての存在がより良くあることを目指すという前提は
そのうえで、エシカルは「すべての存在がより良くあるために、
多くの人にとって倫理的な行動(活動)を個々人で意識し、行っていくこと」
を指します。
サステナブルは「すべての存在がより良くあるための、システムや活動があり、
それらが地球全体で長期的に行われていく」ことを指します。
社会づくりに貢献するという関係性にあると言えます。
エシカルに配慮しない生産活動とは?
先進国では発展途上国で起こっている生産背景を知らずに、
生産活動を行っている企業があります。
ここでは、「環境」と「人」に配慮しない生産活動の例をご紹介します。
★環境・地域に配慮しない生産活動の例
商品の生産過程で出るゴミや産業廃棄物の排出は、
2018年には神奈川県の浜辺に打ち上げられたクジラの胃の中から、
大量のプラスチックゴミが出てきた事例や、
2019年にも同様にフィリピンでクジラの胃の中から
約40kgものビニール袋が出現するなどの事例が報告されているのです。
クジラ以外にも海の生き物が、エサと間違えてプラスチックゴミや
ビニール袋を食べて、死んでしまうケースは多数報告されています。