コロナ禍を過ぎ越す2022年の生き方・withコロナを行く抜く知恵 10 新型コロナ25を超えている人は減量が至急の命題だ
BMI(注01)よりもCRP(注02)という指標は、免疫力バランスが悪化します。
肥満の人、メタボの人、CPRがふだんから高い人が新型コロナに感染すると危険です。
すでに血管の炎症がおきているところにコロナウイルスが入ると炎症を起こし、
血栓症ができます。ゆえに普段からCPRが高めの人はエコノミー症候群(注03)
にもなります。
ようするに新型コロナに一番注意しなければならないのは肥満、
メタボだということになります。
(注01・BMI)
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる。
日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、
18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、
肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類されます。
BMIが22になるときの体重が標準体重で、
最も病気になりにくい状態であるとされています。
25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、
30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。
なお内臓脂肪の蓄積は必ずしもBMIと相関しないため、
メタボリックシンドロームの診断基準には盛りこまれていませんが、
メタボリックシンドローム予備軍を拾い上げる意味で
(注02・CRP)
定量法(一定の量のなかに含まれる量を調べる方法)で
判断するのが一般的になっています。
この場合1デシリットルの血液のなかにCRPが0.3ミリグラム以下であれば
正常と考えられます。
陽性反応が強い場合は、結核などの感染症、膠原病、リウマチ熱、心筋梗塞、
肝硬変、敗血症、悪性腫瘍など。
弱陽性の場合もウイルス性疾患、急性肝炎、脳炎、内分泌疾患などの疑いがあります。
(注03・エコノミー症候群)
窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、
血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、
そこに痛みや腫れが生じることがあります(深部静脈血栓症)。
血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、
呼吸が苦しいなどの症状をおこします(肺塞栓症)。
肺塞栓症は、程度が重いと死亡する可能性もある重大な病気です。
エコノミークラス症候群とも呼ばれますが、
ビジネスクラスやファーストクラスでも起き、また、
その他の交通機関でも長時間同じ姿勢をとった場合に起きる可能性があります。
足や膝が腫れます。次いで、ふくらはぎや大腿に激しい痛みがきます。
肺の血管がつまった場合には、突然、胸痛と息切れが起きます。
なお、症状の程度は軽度から心臓発作のような重症のものまでさまざまです。