コロナ禍を過ぎ越す2022年の生き方・withコロナを行く抜く知恵 06 ダイヤモンド・プリンセス号で分かったこと

しかし、何らかの理由で自然免疫の攻撃を

かいくぐってしまったウイルスなどの病原菌が体内で増加した時に出番は、

獲得免疫チーム出動します。

その構成メンバーは

１・ヘルパーT細胞

２・キラーT細胞

３・B細胞

１の「ヘルパーT細胞」は司令官の役割を果たし、

自然免疫チームから「敵が侵入したぞ」という情報を受け、

２の「キラーT細胞」に指令を出し、

３の「B細胞」に抗体をつくらせます。

そして２の「キラーT細胞」はウイルスに感染した細胞を総攻撃します。

この抗体というのは、病原体に対抗するためにつくられる専用の武器で、

特定の抗体（病原体の目印）にピッタリと合うようにに作られたもので、

抗体が病原体にくつくとウイルスなどの病原菌を殺し、

マクロファジーや好中球や食細胞を活性化し、

病原菌を撃退させてくれます。

このような獲得免疫は、１の「ヘルパーT細胞」が司令塔となって、

抗体という強力な武器を使いながら、チームで働きます。

ゆえに

A・自然免疫は町のおまわりさん

B・獲得免疫は、軍隊（捕えるターゲットを明確にし、作戦をたてて戦う軍隊）

ならばBだけでよいのではないかと思いますが、

AもBも同時にしっかり働いて、協力しあうことが必要なのです。

それは次の理由だからです。

Aの自然免疫は町のおまわりさんはたいていの病原体をやっけてくれます。

しかし、さらに強力な武器を持つものがくれば、

Bの獲得免疫という軍隊の出番ですが、強力な武器を用意しなければならず、

稼働するまでに時間がかかり、数日はかかる。

ウイルスによって

AでいいのかBなのか違いますが、新型コロナの場合、

Aの自然免疫は町のおまわりさんでやつけることができるのです。

いわゆる風邪と同じです。

★風邪の８割～９割・・・ライノウイルス

★風邪の２番目に多いのが・・・風コロナウイルス

★★その中で今回の新型コロナウイルスは６種類のコロナウイルスがあり、

４種類は風邪を引き起こすものです。

すると４種類のコロナウイルスなど一般的な風邪はAの自然然免疫は

町のおまわりさんで処理されていきます。

すると結論はこうです。

★★★新型コロナウイルスの98％は

A・自然免疫は町のおまわりさんで完治する

ということになります。

昨年の２月にダイヤモンド・プリンセス号で700人の集団感染が起きた時、

PCR検査（ウイルスの遺伝子の有無を調べるもの）で

陽性と判断された方の半数が、無症状でした。

またクルーズ船を調査したら、

無症状の感染者の部屋からも同じウイルスがでたのです。

そのことから若い人の８割は無症状また軽症のまま感知する

ということが分かったのです。

つまり無症状の陽性者が多ということは、

自然免疫で処理されているということになります。

ウイルスがたとえ体の中に入ってきても自然免疫の力で排除され、

処理されてしまったということなのです。