40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

玄米菜食 127 玄米菜食の玄米はいかなるものなのか 23 玄米を正しく食べる 02  玄米毒「アブシシン酸」種の不思議

あまり聞いたことがない「アブシシン酸」ですが、

(英: abscisic acid、ABA)は、植物ホルモンの一種なのです。

構造的にはセスキテルペンに属します。

休眠や生長抑制、気孔の閉鎖などを誘導するものです。

また乾燥などのストレスに対応して合成されることから

「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

植物の休眠・生長抑制物質に関する研究は1950年代から

1960年代にかけて精力的に行われ、

1961年、LiuとCarnsはワタの葉柄から単離した落葉促進物質を

abscission(葉などの離脱)にちなみ「アブシシン (abscisin)」と命名したものです。

現在、「ABA」と統一されています。

もちろん玄米だけではなく、

特に大豆、小豆、リンゴ、スイカ、ブドウ、レモン、ミカン、

アーモンド、ピーナッツに多く、

もちろん野菜や植物に必ずふくまれているものです。

つまりABAは、

種の皮でな種の中の胚乳が酸化しないようにするものだということです。

種は気温、湿度など環境や条件が整った段階で芽をを出しますが、

その前に酸化し、腐ったら発芽できません。

そのためにABAで種を守っているのです。

ゆえに種の命は自然界で唯一の「不老不死」という物質ということです。

乾燥した暗い場所でうまく保存すれば、

1万年でも百万年間でも生き続けます。

その意味で弥生時代の蓮の種を開花させた大賀蓮(オオガハス)を想起しました。

大賀蓮について少しお話します。

戦時中に東京都は燃料不足を補うため、

花見川下流の湿地帯に豊富な草炭が埋蔵されていることに着目し、

東京大学検見川厚生農場の一部を借り受け草炭を採掘していました。

そして1947年採掘現場でたまたま1隻の丸木舟と6本の櫂を掘り出したのです。

その丸木舟とハスの果托などが発掘され、

縄文時代の船だまり」であったと推測され植物学者で

ハスの権威者でもある大賀一郎(当時・関東学院大学非常勤講師)が

発掘品の中にハスの果托があることを知り、

1951年3月3日から地元の小・中学生や一般市民などのボランティアの協力を得て

この遺跡の発掘調査を行ったのです。

大賀は5月上旬から発掘された3粒のハスの実の発芽育成を、

東京都府中市の自宅で試みた。2粒は失敗に終わったが

3月30日に出土した1粒は育ち、

1952年(昭和27年)7月18日にピンク色の大輪の花を咲かせました。

このニュースは国内外に報道され、

米国ライフ週刊版1952年11月3日号60頁に

「世界最古の花・生命の復活」として掲載され、

大賀ハス」と命名された。

また大賀は、年代を明確にするため、

ハスの実の上方層で発掘された

丸木舟のカヤの木の破片をシカゴ大学原子核研究所へ送り

年代測定を依頼したところ、

シカゴ大学のウィラード・リビーらによって放射性炭素年代測定が行われ、

ハスの実は今から2000年前の弥生時代以前のものであると推定されたのです。

大賀の自宅近く、大賀の銅像が建てられている府中市郷土の森公園修景池では

この二千年ハスが育てられており、鑑賞会が催されています。

 

大賀一郎 おおが-いちろう

1883-1965 明治-昭和時代の植物学者。

明治16年4月28日生まれ。八高教授,満鉄社員をへて,昭和25年関東学院大教授。26年千葉県検見川(けみがわ)遺跡で約2000年前の古代ハスの種子を発見。発芽,開花に成功し「大賀ハス」とよばれた。昭和40年6月15日死去。82歳。岡山県出身。東京帝大卒。著作に「ハスと共に六十年」など。無教会指導者、内村鑑三門下。