40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 52 病気の方程式 43 東洋医学「気・血・水」について  02 

2)血(けつ)…全身を巡って栄養を与える

漢方医学で病気を捉えると、熱性であったり寒性であったり、

充実した反応だったり、あるいは弱々しい反応であったりしますが、

漢方医は身体が呈するさまざまな反応形式を重要視します。

漢方で身体を巡る要素のうち目に見えるものに「血(けつ)」があります。

血は赤色の液体、概ね現代医学でいう「血液」のことです。

 

・瘀血(おけつ)

漢方医学でいう「血」は、睡眠不足や便秘、ストレス、ご馳走の食べすぎ、

運動不足などにより、本来スラスラと流れるべきところがスムーズに流れなくなり、

局所に滞るようになることで病的状態を呈します。

暗赤色の唇や目の周りのクマ、皮膚に見られる毛細血管拡張は

実際に目に見ることのできる血の滞りであり、

「瘀血(おけつ)」と呼ばれます。

「瘀血(おけつ)」はさまざまな症状を呈します。

身体各所の血の滞りにより不眠、精神症状、腰痛・筋肉痛、痔(じ)、

女性の月経異常などが生じると考えています。

 

血虚(けっきょ)

身体をめぐる要素のうち、身体の構造に栄養を送り込む「血」が、

いわゆる出血で失われたり(女性の月経時の出血や

胃潰瘍、痔などによる場合があります)、

慢性の病気の影響で十分作られなくなると不足します。

身体の物質的側面を支える血が不足した状態を、

漢方では「血虚(けっきょ)」と呼びます。

年齢とともに乾燥症状が目立つようになり、

入浴後などでも肌がカサカサしたり、爪が割れやすい、

髪が抜けやすいなどと感じることがあります。

血虚(けっきょ)」は表面的な症状だけでなく、

局所での血の不足により集中力がない、こむら返り、目のかすみ、

動悸、不眠などの原因となることもあります。

 

3)水(すい)…水分代謝や免疫システムに関わる体液

ヒトの身体の6、7割は水分から構成されていると言われています。水分があるべきところに必要量存在していれば良いのですが、水田に囲まれ、梅雨や台風などで多湿の日本では、体内の水の偏在が生じやすいのです。

・水毒

全身・四肢の浮腫み症状、尿や汗、鼻水といった排出関係、めまいなどの内耳関連症状、

水様性喀痰などの呼吸器症状、悪心(おしん)・嘔吐といった消化器症状などに分けられます。

昔の人は、さまざまな症状を呈する「水毒(すいどく)」に対して、

「怪病は水毒を治すべし」とも言っています。

水毒体質の方は、飲んだ水が胃の辺りでチャプチャプ鳴ることがしばしばあります。

また気圧、気候の変化により症状が消長するのも特徴的です。