40日ファスティング経験者の本音!

ファスティング(断食)の素晴らしさやファスティングの正しい方法、効果などを紹介しています。

健康リスクマネジメント 38 病気の方程式 29 食品添加物 20 人工甘味料は危険 13 世界最古のサッカリンとは

世界で最古の人工甘味料サッカリンです。

1878年ジョンズ・ホプキンス大学のコンスタンチン・ファールバーグとアイラ・レムセンが、

レムセンの研究室でコールタールの研究中に偶然発見したものです。

1884年にファールバーグがサッカリンと名づけ、

レムセンに無断で数か国で製造法に関する特許を取得し、巨万の富を得たようです。

第一次世界大戦が始まり、砂糖が不足すると急速に普及し

1960年代から1970年代にはダイエットへの有効性が認識され、

広く使われるようになりました。

アメリカのレストランで「Sweet'N Low」などのブランド名で市販され、

レストランではピンクの袋に入って置かれていることが多いようです。

1963年から発売開始されたコカ・コーラ社のタブなど、

ダイエット飲料にも用いられています。

サッカリンの水溶液はショ糖の350倍–700倍の甘味といわれますが、

痺れるような刺激の後味を持つのが特色です。

ただし、高濃度では苦味を感じるため、

糖類系の甘味料に混合されて使用されています。

サッカリン単体ではチューインガムにのみ使われ、

通常は水溶性のナトリウム塩(サッカリン酸ナトリウム)として

いろいろな加工食品に用いられています。

なお、厚労省サッカリン酸ナトリウムを天然に存在しない添加物に分類しています。

サッカリンは発がん性への疑いから、

日本の加工食品ではスクラロースアセスルファムカリウムアスパルテームなど

にほぼ取って代わられましたが、歯磨き粉には多く使用されています。

1960年代に行われた動物実験で雄ラットに膀胱癌の発生が見られたため

(雌では見られず)、サッカリンには弱い発癌性があると考えられて、

一度は使用禁止になりました。

しかし、その後にサルも含めてさまざまな動物で試験が行われ、

他の動物では発癌性は示されなかったために見直しを受けた現在では、

発癌性物質リストから削除されています。

また、コーエンらによってサルに24年間

サッカリンを投与し続けた試験の結果が発表されましたが、

この実験においてサッカリンが原因と見られる異常は発見されなかったといいます。

現在、アメリカや中国などでは、サッカリンは大量に使用されています。

しかし、日本においては安全性維持のために食品衛生法によって

各食品への使用量が制限されています。

そして食品の外装にその旨と使用量が記載されています。

日本では1986年コレラの大流行で10万人が死亡する非常事態となりましたが、

この時にラムネの炭酸ガスが効用ありと大流行し、

甘み成分にサッカリンが使用されています。

ただ戦後、人工甘味料チクロ、ズルチンが大量に使用されましたが、

この2つは1960年代後半発がん性と肝毒性で使用禁止となっています。