40日ファスティング経験者の本音!

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ダイエット研究と評価 03 平成ダイエット史アラカルト 03 一番長生きのダイエット「糖質オフダイエット」を斬る 02 トラブル続出と警告されている 

周囲にかなり糖質ダイエットを実行している方が多いようですが、

週刊現代では5年前に専門家の警告を特集しています。

その内容をまず紹介します。

 

2014/02/17週刊現代01

 

「3年前に受けた人間ドックで『糖尿病予備軍』と診断されました。

定年後は家にこもることが多くなって、体重も70kgから85kgまで増えた。

階段の上り下りなど、ちょっと動くだけできついし、息もすぐに切れる。

このままではまずいと思い、45歳の息子が『1ヵ月で4kgも痩せた』と喜んでいた

ダイエットを始めました」こう語るのは渡辺吉孝さん(70歳・仮名)だ。

取り組んだのは、今話題の「糖質制限ダイエット」。

書店には関連書籍がズラリと並び、メディアにも頻繁に取り上げられている。

やり方はシンプルで、ご飯やパン、芋、果物などの炭水化物に含まれる

糖質の摂取量を一日130g以下に抑えるというもの。

炭水化物を極力減らせば、おかずはなんでも、好きなだけ食べていい。

もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだが、

いまや「手軽に痩せられるダイエット法」として、老若男女を問わず人気を集めている。

人気の秘密は、糖質さえ制限していれば、

あとは肉でもアルコールでも摂取OKという取り組みやすさと、

目に見えて現れる効果にある。

炭水化物の糖分は体内で中性脂肪に変わり、人間のエネルギー源となる。

炭水化物を絶つことで中性脂肪を減らして痩せる、

いたって単純なメカニズムのダイエット法だ。

冒頭の渡辺さんも、ご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、

肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた。

その結果、1年半で9kgのダイエットに成功したのだが、

同時に大問題を抱え込んだ。渡辺さんが続ける。

「初めは調子が良かったんです。1ヵ月でお腹回りがスッキリしてきて、

体重が5kg減りました。効果覿面だったことが嬉しくて、

それから1年半、みっちり糖質制限をした結果、

体重を85kgから76kgまで落とすことができました。

当然、体重が落ちれば身のこなしも軽くなるだろうと思っていました。

ところが、次第に筋力が落ち、

階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったんです。

そんなある日、庭の手入れをしていてトンと尻もちをついたら、

それだけで尾てい骨が折れた。

入院して検査をしたら、『骨密度が65%しかない。

骨粗鬆症です。

尾てい骨の圧迫骨折もそれが原因です』と診断されました」

3年前に人間ドックで測った骨密度は75%。

ダイエットを経て、たった1年半で10%も落ちたことになる。

このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、

渡辺さんは自宅療養に切り替えたが、

いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままだ。

今、このような糖質制限ダイエットによるトラブルが、

あちこちで起き始めている。

専門家の間でも、糖質制限ダイエットは危険だと警鐘を鳴らす声は大きくなる一方だ。